SUZUKI BOULEVARD400

カラー:オールトグレーメタリック

個性的スタイルのクルーザー

このブルバードに代表される“パフォーマンス・クルーザー”とは、走行性能に重きを置いた、スポーツ寄りのアメリカンモデルのこと。その一端として表れているのが足まわりだ。既存のアメリカンモデルのようなワイヤースポークホイールではなく、キャストホイールにラジアルタイヤの組み合わせ。またフロントサスには倒立フォークを装備し、まるでスーパースポーツモデルのような構成となっている。
デザイン面でもスポーツ色が強調されており、兄弟モデルであるブルバードM109Rゆずりのイメージとなっている。スクエアな形状のヘッドライト&ビキニカウルは、従来の“アメリカン”とは一線を画す迫力がある。エンジンやマフラー・エアクリーナーボックスなど、さまざまな部分にメッキがほどこされ、プレミアム感が追求されているのもポイントといえるだろう。
「ゆったりのんびり」といった既存のアメリカンのイメージに収まらず、スポーティなテイストを楽しみたいという人にオススメのモデルといえるだろう。

DETAIL

アメリカンといえばタンク上にメーターをセットするのが一般的だが、ブルバードはトップブリッジ部にレイアウトする
グラマラスなタンク形状も印象的だ。ちなみにタンク上にはメーターではなくインジケーターランプが配置される

アメリカンといえばやはりVツインエンジン。各部に、まるで宝飾品のようなメッキ仕上げがほどこされている
車体後部まで伸びたマフラーは、“スラッシュカット”という形状でルックス的な存在感大。もちろん環境性能も確保している

駆動方式はチェーンではなくてシャフトドライブ。重量増にはなるが、ほぼメンテナンスフリーに近いのが利点だ

ブルバードを象徴するようなパーツが、倒立フロントフォーク。剛性が高く、まさに「パフォーマンスクルーザー」のイメージにピッタリの装備だ


RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg
ステップに足を置くと、手足を前に投げ出すクルーザーのポジションとなる。ヒザはやや曲がるがきゅう屈な印象はない。上半身はハンドルが前方で広がっているためつかみに行くようにやや前傾になるが、全体的にリラックスしたライディングポジジョンがとれる


●ライダー:身長178cm/体重78kg
車重があって重心も低いのでまたがるときにもふらつくこともなく、バイクを支えるのに不安もない。サドルシートの少し後ろに座っていてもタンデマーと干渉することはなくゆったり構えられる
●タンデマー:身長151cm/体重46kg
タンデムステップの位置が高めなので、身長151㎝でもヒザの曲がり具合はきつめになる。ライダーと干渉するのはヒザぐらいで、自然にシートに座ると後ろに若干の余裕があり、きゅう屈感は感じなかった


COLOR VARIATION

カラー:パールネブラーブラック

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,420×890×1,105mm
軸間距離
1,655mm
シート高
700mm
車両重量
267kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークOHC 4バルブ V型2気筒・399cm3
最高出力
24kW(33ps)/8,000rpm
最大トルク
33N・m(3.4kgf・m)/6,000rpm
タンク容量
15L
価格
84万円

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

走ってみればオーソドックス

まずはバイクに近づいてみて「250ccと400ccでは車格がここまで違うのか」という、ド迫力のボリュームにまずは圧倒させられる。ルックス的にもM109Rのイメージがうまく取り入れられていて、ボクとしては新型の方が好きだ。倒立フォークやビキニカウルなど特徴的な装備を持っているけれど、走ってみればオーソドックスなアメリカンといった印象。けっこう重厚感も演出されているし、このルックスが気に入ったのなら迷う要素はないと思うね。


ヤシロのインプレッション

見た目と裏腹の乗りやすさです

パッと見ただけだと、その車体のボリュームから少し不安に感じる人もいるかもしれない。だけど、またがってみて実際に走らせてみると、ちゃんと自分が扱っている感を感じさせてくれる。足つきのよさも手伝って、自分の意思どおりに走ってくるのも◎。見た目だけでなんとなく食わず嫌いをしていた人は、ぜひ一度乗ってみて確かめてみてほしいな。パワーの面はというと、加速も十分だし低走行も得意。街乗りだけじゃなくて、いろんな道でお供してほしい、そんな相棒です♪

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