キャンプツーリングを楽しむライダーが増えてきて、ソロキャンプという言葉も定着してきている。ビギナーライダーの目標としても上位に挙げられることも多く、うれしいことに用品のコンパクト化が進んでいるため、ライダーにとっても持ち運べるアイテムが増えているのだ。今回紹介するのはそのソロキャンプに必須なアイテムを運ぶために必要不可欠なツーリングリアバッグだ。
ツーリングバッグを選ぶポイントとは
ツーリングバッグを選ぶポイントはいくつか存在する。ライダーによってはトップケースやパニアケースを選ぶこともあるだろう。しかし“バイクにマッチするのか”“取り外しての走行はしないのか”という点が気になる場合もある。
オフロードタイプやアドベンチャータイプならばもちろん合うだろうが、人気のSS系に付けている人は少数派。専用ステーも少ないが、それは見た目と合わないということが大きいと思われる。やはりシュッとしたバイクにはそれなりの形のバッグ選び、荷物のない時には外せるモノを装着するのがいいだろう。最近のSSやネイキッド、ネオクラシックタイプはあまりゴテゴテしたシルエットではないため、積載スタイルも昔ながらの積んで積んでのゴテゴテ系よりも、バッグにひとまとめにしたほうが車体とのバランスもくずれず、今のスタイルに合うのだ。
その点、容量25ℓや32ℓクラスだとロースタイルの形でまとめやすい。大きいサイズのバッグでも1荷室にまとめるタイプのため、見た目がゴツくなりすぎない点は◎だ。1荷室だとバッグインバッグも可能なので、キャンプ道具とカメラなどの電子機器類を別々に持って行っても、一つのバッグにまとめて入れられる。そして面倒というかコツがいるためビギナーには難しいと言われていたパッキング方法も一気に解消。収納方法は独自で考える必要はあるけれど、箱にまとめて突っ込んでフタをするイメージなので、非常にとっつきやすくてラクなのだ。天気が悪くなってきたらレインカバーで一気におおえる点や、荷くずれの心配もしなくていいのはすごく助かる。
また、キャンプツーリングにテントやシュラフは必須アイテムなのは間違いない。日帰りのデイキャンプだって、バイクキャンプ。その場合はテントやシュラフ、ランタンなどはいらず、超コンパクトな容量ですむ。そしてもっとも多いであろう一泊キャンプだが、それもよくアイテムを考えて行ってほしい。バイクの場合、目的地に向かう途中に食材を買っていくというのは、バッグの容量的にも難しいことが多い。なによりツーリングを楽しみながら目的地に向かいたいのに、食材や飲み物に気をつかうのはナンセンス。まずチェックインして自分のサイトを設営し、また買い出しに行くのも楽しみの一つだ。そう考えると食材分のスペースは考えなくていいし、明るい時間は走っていることが多いので、タープは持って行かなくてもOK。より夜空を広く感じることだってできる。ツーリングもキャンプも楽しみたいという場合はあまり大きなバッグではなく、容量25〜32ℓくらいがちょうどいいのだ。
バッグサイズによってスタイルはさまざま
ゆっくり2泊したい、もしくはバイクでも豪華なキャンプがしたいということもあるだろう。その場合は56〜78ℓサイズをチョイス。ここまで大きいとシングルバーナーではなく、2バーナータイプでも収納できるのでしっかり料理ができる。テーブルやランタンも大きいモノが持って行けるので「本当にバイクで来たの?」と言われるくらいのアイテムを持って行けるぞ。
荷室がいろいろ分けられているのも悪くないが「アレはどこ入れたっけな?」とか「ここ繋がっていればいいのに」なんてことになるのは往々にしてある。長物が入らなかったりそのサイズのモノをわざわざ選ばないといけなかったりという不満もあるだろう。なのであまり考えなくてすむ1荷室でドカッと積載するタイプを、キャンプツーリングではとくに推したい。
日帰りや1泊、2泊やゆったりスタイルなど、自分が一番多く選ぶであろう目的をベースにバッグを選び、キャンプシーンを楽しんでもらいたい。自然を満喫したぶん、帰りのツーリングはもっと楽しいものになるはずだ。
使うバッグで自分のキャンプスタイルを決めるのもアリ
今回試してみた2種類のバッグの中身がこちら。容量32ℓと78ℓでも基本的な積載アイテムは同じ。1泊までならば必要最低限のアイテムで収め、行き帰りのツーリング時の軽快性を求めるのもアリ。キャンプサイトでゆったりとした時間をすごしたいライダーには容量の大きなモノを選び、持って行くアイテムも豪華なモノでキャンプを楽しむことができる。
積載のポイントは両方とも同じで、大きいモノから収納して間に細かいモノを詰めていく。シュラフや着替えはすき間を埋めていくように最後に詰めるのがポイント。
GSM27000 TOURING REAR BAG 78
価格:2万1,120円(税込み) カラー:ブラック サイズ:33×48〜68×35(㎝) 容量:約48ℓ〜78ℓ
GSM27002 TOURING REAR BAG 32
価格:1万6,500円(税込み) カラー:ブラック・ブラック×オリーブ サイズ:30×42〜55×23(㎝) 容量:約25ℓ〜32ℓ
ツーリングで重宝する便利機能を存分に装備
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