コロナ禍以降、マスツーリングだけではなくソロツーリングを楽しむ人も増え、走りやすくなるこれからのシーズンは特にバイクを見かける機会は多くなる。そして多くのバイクのリアには何かしらのバッグを装着しているだろう。
ツーリングバッグは各社からさまざまなタイプがリリースされているので、どれが自分に最適なのかを選ぶのも悩ましいところだが、ここはまず、マッチングを考えて選ぶことがお勧めしたい。
バッグは大型のモノから小型のモノまでさまざまなモデルが存在するが、まず大前提で考えたいのは「ちょうどよいもの」を選ぶこと。たとえばスーパースポーツに巨大なバッグだと車体幅からハミ出したり、両端がぐにゃりと曲がってしまう事態になると、もともとのスマートさが失われるし、内部の荷物を損傷させることにもなる。また、雄大なアドベンチャーモデルにちんまりしたバッグでもフィットするが、もともとの旅テイストを損なう部分も出てしまう。そのため車種によってベストマッチしたサイズ感のモノを選びたい。バイクは実用面だけではなく見た目も重要な要素だからだ。
ただし、日本一周のためといった目的によってはスーパースポーツだろうと250㏄クラスのスマートな車体であっても、ビッグサイズのバッグが欲しいこともあるだろう。また、そういう車両でもキャンプツーリングで有意義な時間を過ごすため、さまざまなアイテムを持ち込みたい場合だってあるはずだ。あたり前の話だが、オーナー個々の用途に応じて必要な大きさは異なってくる。そういった場合に活用しやすいのが拡張タイプ。いわゆる容量可変タイプだ。ちょっとした拡張で意外といろいろ入るので、かなり重宝するだろう。
バイクの用途は往々にして変化する。当初は走りを楽しむことだけを意識していたとしても、何かの折にキャンプツーリングに触れてバイクライフの中心がシフトすることだってザラだ。逆にツーリング用途でスタートしたものの、実際にはそう頻繁に出かけられなくなることだってある。そんなときには用途とスタイルに応じたバッグをその都度チョイスしたいところだ。
ツーリングバッグも大は小を兼ねることが多い。積載力を大きく左右する容量は注目したいポイントでもある。そもそもツーリングバッグを用意する理由とは、積載物を一つにまとめるためだ。そのため大容量こそがつねに正解だと思われがちだが、あらゆる場面でそうとは限らない。スタイリッシュなバイクライフを送るうえで、見た目のバランスも配慮しながら要・不要も見極めたいところだ。
ところで、なかには「うーん、ツーリングバッグって必須なの? アウトドアメーカーのリュックとかでもよくない?」と思う人もいるかもしれない。リュックは動作としては背負うだけだし、日常的に愛用している人も多いだろう。しかし、どんなに軽いリュックでも半日も背負っていると上半身に多少なりとも負担がかかる。そこで便利なのがリュックとしてもリヤバッグとしても使える2ウェイタイプ。リュックとしての利便性は捨てがたいけど荷物も積みたいという人にお勧めだ。
今回は、豊富なラインナップを誇るゴールドウインモーターサイクルの製品を取り上げ、いずれのタイプが愛車にマッチしやすいのか、どんな用途に適しているのか、製品ごとの特徴なども以下で紹介しよう。
ツーリングバッグ選びで気にしたいポイント
実用面で考えたいポイントの一つが車体とのドッキング方式だ。多いパターンはタンデムシート下にベルトを2本、前後に介してバックルで固定する方法だが、じつはこの方式、ゴールドウインモーターサイクルのXベルトがパイオニア的存在なのだ。Xベルトの場合、ベルトが2本ではなくX状になった1つのみなので紛失する心配がないし、前と後ろが独立していないので均一なテンションで簡単に固定しやすいのも利点。バッグは疲れているタイミングで外さなければいけないことも多いため、着脱が簡単になるXベルトの存在にも注目だ。
モデル・シチュエーション別クイックガイド
- ビッグバイク/アドベンチャーモデル/連泊ツーリング/マスツーリング なら
→「ビッグサイズ」 - ミドルクラス/デイリーツーリング/ソロツーリング なら
→「2ウェイタイプ」 - スーパースポーツ/小排気量モデル/ソロツーリング なら
→「ライトサイズ」
ビッグサイズ
ツーリングリアバッグ78 GSM27000
最大78ℓでキャンプ道具一切をすっぽり収納できる大型リヤバッグ。およそ48ℓ以上の荷物を運搬するヘビーユーザーにお勧めサイズだ。型すぐれを防ぐアルミフレーム補強なので、大切な道具も安心して積載可能。2万1,120円
車両とのマッチング例
ディテール
ツーリングリアバッグ53 GSM27001
基本42ℓの容量で、最大53ℓまで拡張可能な中型サイズモデル。ツーリングリアバッグ78より一回り少ない容量で十分というユーザー向けのリアバッグだ。こちらも型くずれしにくいアルミフレーム補強構造だ。1万7,930円
車両とのマッチング例
ディテール
2ウェイタイプ
GWM X-OVER リアバック35 GSM27008E
カジュアルシーンで人気のボックスリュックタイプとなるが、リヤバッグとしても使用可能。上部とサイドから内部にアクセスできるので、キャンプ道具や大きなモノの積載にも有用だ。1万8,370円
車両とのマッチング例
ディテール
GWM X-OVER リアバック24 GSM27009E
バイク用としてだけではなくタウンユースのデイバッグとしても活躍。約24ℓと手ごろなサイズ感だ。上部のフラップとサイドの2方向から開口する使い勝手のよさも追求される。1万5,180円
車両とのマッチング例
ディテール
GWM X-OVER リアバック30 GSM27201E
24ℓではちょっと小さく、35ℓではちょっと大きい。その中間をねらった新モデルがこの30だ。他モデル同様に上部のフラップとサイドの2方向から開口可能で、荷物の収納や持ち出しが容易。1万9,030円
ディテール
ライトサイズ
スタンダードシートバッグ20 GSM27903
1つの部屋(気室)のみ用意されたシンプルなシートバッグとなる。上部の開口部が広く開き、荷物が出し入れしやすい設計とした。付属するXベルトを介せばサイドバッグとのセットアップが可能だ。9,790円
車両とのマッチング例
ディテール
シートバッグ16 GSM27807
シンプルな1気室構造の容量可変シートバッグ。基本14ℓは最大16ℓまで上方向にサイズアップが可能。横幅もA4サイズが収納可能なので積載時の自由度も高い。また荷物が動かないよう内部ベルトも付属。1万780円
車両とのマッチング例
ディテール
スポーツシェイプサイドバッグ12 GSM27810
スーパースポーツのシートにもちょうどよいサイズ感のサイドバッグで、フラップ部分はシート形状に合わせやすくデザイン。左右合わせて約12ℓが収納可能だ。Xベルトを活用すれば上記2点と組み合わせたセットアップも容易。1万2,650円
車両とのマッチング例
ディテール
※価格はすべて税込み
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