ブレーキパッドは“こだわればライディングが楽しくなる”消耗品
文:舘岡重光
バイクに乗るうえでその大きな醍醐味といえばツーリングだ。だが、ツーリングといえば長距離を走ることが多く、疲れは当然のことながら街乗りよりも溜まりやすい。特に手に疲れを感じやすいライダーは多いと思うが、その原因のひとつとして挙げられるのが「ブレーキ」なのである。
ブレーキの役割はバイクをきちんと“止めること”だが、もちろんただ止まればいいというわけではない。ましてや消耗品なのだから、なるべくリーズナブルに済ませたいというライダーの心理も働き、ついつい価格で選んでしまいがちだ。
だが、その消耗品であるブレーキパットにこだわることで、走りに大きな変化が得られるのも事実だ。ブレーキングが“より楽しく”、そして“よりラク”になる。そんな体験をしてみれば、きっとブレーキパットに対する考え方が変わることだろう。老舗の国産ブレーキパッドメーカー・ベスラのシンタードメタルパッド『ZD-CT』は、まさにそれを具現化した製品と言えるだろう。
ブレーキングの質の向上が、ツーリングをより楽しくする
ブレーキパットの「よく止まる」を体感するために注目して欲しいのはその「効き始め」だ。ベスラのシンタードメタルパット『ZD-CT』はガツンと効くタイプではないので、安心して握れるのが特徴的。ビギナーライダーでも不安なく握れるうえに、驚くほど小さい力で短い制動距離を実現する。この効果は絶大で手に対する負担を大きく軽減してくれるのだ。
また「止まる」とひとくくりに考えられがちだが、厳密に言うと違うのが「減速」だ。ピタリとバイクを停止させるのとは別に、スピードをコントロールするのもブレーキの大きな役割のひとつ。この場合も止まる時と同様に効き始めが重要なカギとなる。ベスラのシンタードメタルパット『ZD-CT』は、ブレーキレバーの遊びがなくなった時点でリニアに制動力が感じられ、握ったぶんだけ大きく減速することができる。
一方でブレーキング中に「もうちょっと速度を上げたい」と思う場面もある。通常、ブレーキレバーを握る力を弱めると、比例するように減速する速度が弱まる。この握る力の強弱で行なうコントロール性がこのZD-CTは滑らかでリニア。こういった特性はコーナーを気持ち良く走るうえで重要で、さらに疲労軽減にもつながるのだ。
筆者は実際に、街中・ワインディグ・高速道路をこの『ZD-CT』とともに走ってみたが、とにかくブレーキをかけることが楽しかった。ノーマルパットを進化させたような特性で、現在ノーマルのブレーキパットを使用している人でも、違和感なく楽しめることだろう。
とにかく最小限の力でブレーキをコントロールできるので、ライディングの疲労は大きく軽減された。ベスラの『ZD-CT』は、ツーリングの疲労を軽減し、ライディングの楽しみをプラスするブレーキパットなのだ。
CONTACT
- 問い合わせ先
- ベスラ
- 電話番号
- 03-3356-2271
- URL
- https://www.vesrah.co.jp/