ヤマハは5月23日、国土交通省に対してリコールの届け出を行なった。
対象となるのはトリシティ300で、不具合が発生したのはスタンディングアシスト。
不具合はスタンディングアシストにおいて、改善対策届出番号640(2022年3月8日に国土交通省に対して届け出た同様の内容のリコール)による措置を実施しても、措置前と同様に、スタンディングアシストの解除操作をしてもキャリパーのパッドがディスクから離れず、自立の補助が維持される場合がある。そのため、最悪の場合、カーブなどで車両を傾けられず転倒するおそれがあるとのこと。
対策としては改善対策届出番号640だと全車両スタンディングアシストのディスクを対策品に交換するとしていたが、結果的に対策前と同様の不具合が発生したことから、今回は暫定的に、使用者にスタンディングアシストの使用停止を要請する。また、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の報告件数は3件。不具合に起因する事故は報告されていない。
対象車両情報
- 車名
- ヤマハ
- 型式
- 2BL-SH15J
- 通称名
- TRICITY 300
- リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
- SH15J-001001〜SH15J-002382
- リコール対象車の製作期間
- 令和2年7月28日〜令和3年6月24日
- リコール対象車の台数
- 1,311台
改善対策対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているので、当該リコールの対象となるかは最寄りのヤマハ正規取扱店に確認いただきたい。また、本届出は、令和4年3月8日付け「届出番号640」の改善対策届出において、改善措置の内容が不十分だったため、再度届出するものである。「届出番号640」の未実施車両についても、本届出の改善措置に切り替えるものとなる。
なお、現状ではスタンディングアシストの使用停止が推奨されることになるが、誤ってスタンディングアシスト機能を操作した場合は下記リンクより動画を確認し、スタンディングアシスト機能が解除されたことを確認の上、車両を使用していただきたい。
動画『Tricity300:スタンディングアシストを誤って作動させた場合の確認方法』
国土交通省『改善対策の届出について(ヤマハ TRICITY 300)』(令和4年5月23日)ヤマハ『TRICITY 300に関する改善対策について』ヤマハ バイク・スクーターリコール等情報検索
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