いよいよ開催される東京モーターショー2017。
ヤマハからはワールドプレミアとなるコンセプトモデル6台と市販モデル10台、ジャパンプレミアの電動アシスト自転車4台の計20台が出品される。
その中でもとくに注目のコンセプトモデルを中心に紹介するぞ。
コンセプトモデル
MOTOROiD
2016年の1月ごろから企画がスタートし開発が進められ、この03号機からデザイナーがプロジェクトに参加するようになったというモトロイド。
一見すると、ロボットのコックピットのようなSFチックなデザインを採用し、それっぽく見せているだけにも感じてしまうほど近未来的でスタイリッシュなスタイリングが与えられているが、実はこれらは機能に基づいてデザインを進めていった結果だという。
曲線的で伸びやかなデザインは、ライディングフォームを取った際にライダーを包み込むことでマシンとの一体感を生むため。
乗車時にはフロントまわり(ハンドルが付いている部分すべて)やシート後方(テールカウル部分)が可動することでライダーに車体がフィットする。
駆動方法は、カーボン製のリヤホイール内に組み込まれたモーターで駆動するインホイールモーター式を採用。アクセル・ブレーキといった操作に関してはフロント部分に取り付けられたスイッチハンドルで行なうことで、車体自体にはスイッチ類やレバー類がほぼないスマートな車体パッケージを実現している。
フロントタイヤはヘッドパイプ部分に組み込まれたアクチュエータで自動操舵可能だが、このモトロイドはフロントタイヤの動きでバランスを取るわけではなく、中心部の円形のフレーム内に組み込まれたAMCES(アムセス)というコントロールシステムによってバランスを取っている。
具体的には何かのカートリッジやタンクのように見える銀色のバッテリーケースをウエイト代わりに、この部分とリヤタイヤが左右に回転し振られることで、車体のバランスを保っているのだ。そのバランスの保持力は人が押しても倒れないほどだから驚き。
ちなみに、車両に関する細かな説明はMOTOROiD解体新書というヤマハの特設サイトにて詳しく紹介されているので、気になった人はそちらもチェックしてみよう。
NIKEN
トリシティ125/155に続くLMW(リーニング・マルチ・ホイール)モデルとして、2018年に市場投入がハッキリと宣言されたナイケン。
MT-09シリーズに搭載されている並列3気筒エンジンを採用したスポーツモデルに仕上げられているという。
2015年の東京モーターショーにて発表されたMWT-9が遂に、現実の市販モデルとして姿を現すこととなったのだ。
片側に2本の倒立フロントフォークを備えた二剣(にけん)ということでNIKENというネーミングになったとか。つまりは両側で4本の倒立フロントフォークを備えているということになるので、その走りにも大いに期待が高まるトコロ。
TRITOWN
コチラもLMW機構を採用した電動の小型モビリティ。
立ちながら乗るタイプで、車両自体には姿勢制御機能を盛り込まず、操縦者自身がバランスを取るというコントロールの楽しみをあえて残した小型モビリティとなっている。
MWC-4
コレも同じくLMW機構を採用したリーンする四輪車。
全幅900mmというスリムな車体が与えられたハーフサイズモビリティという位置付けで、二輪車の走行性能と四輪車の快適性を兼ね備えたコンセプトモデルだ。デザインイメージはヤマハが得意とする楽器に由来しているのだとか。
CROSS HUB CONCEPT
ヤマハが提案する四輪車のコンセプトモデル・クロスハブコンセプト。
ダイヤモンドタイプ(菱形)のシート配置によって、4,490mmの(プリウスより5cm短い)コンパクトな車体に4人分の座席を配置しつつバイクが積めるスペースも確保されている。
MOTOBOT Ver.2
自律ライディングロボットのモトボット。
2015年に初登場し、2年の歳月を経てモトボット Ver.2へと進化。モトロイドの開発でつちかわれた技術もあわされば、今後モトボットもさらなる成長を遂げていくに違いない。
市販モデル
XMAX ABS
XMAX ABSの詳細はコチラで。
STAR VENTURE
北米市場でのクルーザーを求める声に応える形で新登場したスターベンチャー。
クルーザーモデルのフラッグシップに位置付けられるモデルとなり、1,854ccの空冷 OHV Vツインエンジンを搭載。そこへ、モードセレクト機能や音声&タッチ操作のインフォティンメントシステム、電動前後駆動装置など最新の電子制御技術が盛り込まれている。
また、オーディオシステムはヤマハ発動機とヤマハとのコラボで開発されたというこだわりの仕上がりだ。