ダンロップはオールラウンドで高いグリップ力を発揮するバイアスタイヤ「SPORTMAX Q-LITE｣を7月22日から順次発売。ハイグリップタイヤQシリーズ直系の設計を採用

住友ゴム工業はサーキットからストリートまで幅広く対応するオールラウンドハイグリップバイアスタイヤのDUNLOP(ダンロップ)｢SPORTMAX Q-LITE (スポーツマックス　キューライト)」を、7月22日から順次発売すると発表した。発売サイズは全7サイズで、価格はオープン価格。

 

｢SPORTMAX Q-LITE｣はハイグリップタイヤ・Qシリーズ直系の新設計パターンやシングルRトレッドプロファイル、ハイグリップコンパウンド、構造などを組み合わせることで、スポーツ走行に十分なグリップ性能とストリートユースとして十分なライフを兼ね備えることを目指して開発されたバイアスタイヤとなる。ワインディングやツーリング、日々の移動、そしてサーキットまで、さまざまなライディングシーンでの使用が想定されている。

 

タイヤでもっとも目につくパートでキャラクター性も左右するトレッドパターンだが、高い排水性能と耐摩耗性能の両立が追求された設計となった。具体的には、すべてのバンク角で接地面を貫くように設けられたロンググルーブは、トレッドセンターからショルダーにかけて角度を変化させることで高い排水性能を追求しながら、摩耗シミュレーションによりグルーブ形状と角度を最適化し、偏摩耗を抑制することでライフ性能を向上させているという。

 

ハンドリングという面では、素直な特性が得られることを重視している。そのためにトレッド断面の曲率半径が均一なシングルRプロファイルを採用。旋回時の接地形状の変化を抑制することで、従来品のTT900GPより旋回中のコントロール性能が大幅に向上したという。そのコントロール性能はかかリニアなハンドリングとすることで、あらゆるバンク角で思い通りに動かせる特性が追求されている。

 

また使用されるカーボンコンパウンドも新開発。フルカーボンのハイグリップコンパウンドを採用することで、ストリートからワインディングまでワイドレンジで高いグリップ力を発揮し、サーキット走行にも対応させている。また、サイズに合わせて構造をチューニングすることで剛性を最適化させるといった工夫も取り入れられた。

 

こういった改良の結果、TT900GPと比較してサーキットでのベストラップを0.8%、5ラップ平均で1ラップあたり1.5%短縮し、ライフ性能は60%向上させたと住友ゴム工業では解説している。

 

タイヤサイズと発売時期は以下のとおりとなる。