10月30日(金)~11月8日(日)までの10日間にわたり開催される第44回 東京モーターショーは、国内外の二輪・四輪メーカーが集う、最新モデルの見本市である。そこへ出品される注目のバイクたちをここで予習しておこう!!
ホンダからは、ライトウエイトスーパースポーツコンセプト、グロム50スクランブラーコンセプト、ネオウイング、NC750X(2016年モデル)、400X(2016年モデル)といったワールドプレミアモデル7台、ジャパンプレミアモデル9台、市販モデル5台の計21台の出品が事前にアナウンスされている。ワールドプレミアモデルのうちの4台に関してはすでにプレス向けの撮影会でお披露目されているので、モーターショーに先駆けてその詳細をご紹介しよう。
Light Weight Super Sports Concept
250ccフルカウルスポーツ戦線へ新たに投入されるのではないかというウワサの次世代スーパースポーツのコンセプトモデル。硬質でマス感のある面構成とシャープなエッジの組み合わさったアグレッシブなエクステリアは、“存在感”をキーワードに開発されたものだという。
一番気になるトコロといえば、エンジンの仕様。現行のCBR250Rは単気筒エンジンを採用しているが、このモデルは並列2気筒エンジンを搭載しているのではないかと話題になっているのだ。
確かに、サイドカウルに描かれた柄を見てみたり、エンジンをアップにして画像を明るくしてみればエキパイがもう一つあるような気も…、真相は東京モーターショーの会場にて明らかになることだろう。
GROM50 Scrambler Concept-two
グロムの車体にクラッチレバー付きのマニュアルトランスミッションを採用した50ccエンジンを組み合わせたモデル、グロム50 スクランブラーコンセプト 。ワンとツーの2モデルが発表されている。ワンはスポーティでアグレッシブなデザインだが、ツーは落ち着いたシックなデザインで差別化が図られている。
NEOWING
水平対向4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド三輪車であるネオウイング。大型バイクと同様のコーナリングフィールをもたらすスポーティな走りと、低速走行時の安定感の両立をねらっているのだという。
EV-Cub Concept
EVの名が示すとおり、電動カブのコンセプトモデル。初代スーパーカブから続く“扱いやすく経済的な二輪車”という考えを新たなカタチで実現しようと試みた1台で、バッテリーを車体中央の低い位置にレイアウトすることにより、カブのスタイルをくずすことなくEV化を実現。
実は2009年の東京モーターショーですでに発表されているEVカブ。しかし、そのときにはモックアップのレベルだった。そして、2015年。ふたたび姿を現したEVカブは、すでに走行が可能な状態まで作り込まれているとか。
今までのスーパーカブのイメージとは異なるカラーリングをまといつつも、フォルムデザインはスーパーカブ然としている。電動という新たなステージへと踏み出したこのEVカブは、スーパーカブの伝統と革新が交差するモデルなのだ。
Super Cub Concept
EVカブと同様のエクステリアを採用した、ガソリンエンジン搭載モデルも同時に発表された。初代スーパーカブ(C100)をオマージュしたデザインが注目ポイントで、カラーリングも初代のモノを踏襲している。
GROM50 Scrambler Concept-One
50ccであっても、本格的なマニュアルミッションモデルを求める人に向けたコンセプトモデルであるグロム50。グロムの車体にクラッチレバー付きのマニュアルトランスミッションを採用した50ccエンジンを搭載している。
ツーは落ち着いた印象だが、ワンはアクティブでスポーティなイメージの仕上がり。ワイヤースポーク、アンダーガード、ゼッケンプレートなど、スクランブラーのイメージがしっかりと落とし込まれている。
Concept CB
メッキや金属の輝きを活かしたパーツが従来モデルよりも増やされており、レトロなイメージを残しつつも若々しいイメージが感じられるCB1100のバリエーションモデル。既存のCB1100よりも若い世代をターゲットにデザインが進められたという。
NC750X(2016年モデル)
LEDのヘッドライト&テールランプを新たに採用してエクステリアを一新したNC750Xの2016年モデル。ルックスの向上はもちろんだが、中身にも大きく手が加えられているぞ。
ウインドスクリーンは従来モデルよりも70mm高く設定され、ウインドプロテクション性能を大幅に向上している。
ショーワ製のデュアルベンディングバルブフロントフォークを採用し、カートリッジ式のハイグレードなサスペンションとそん色のない減衰特性を追求&リヤショックにプリロードアジャスターを追加するなど、足まわりの強化が図られている。
NCシリーズの特徴でもある燃料タンク部分に設けられたラゲッジスペースは21ℓから22ℓへと容量を拡大。また、クラッチ操作不要のセミオートマ機構・DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)も、Sモードで3段階のレベルを選択できるようになるなど、内外ともに大幅にアップデートされているのだ。
400X(2016年モデル)
NC750Xと同様に400XもLEDのヘッドライト&テールランプを新採用。ウインドスクリーンを従来モデルよりも100mm高く設定するとともに、フロントフォークにプリロードアジャスターが追加されている。
また、新設計の燃料タンクにはヒンジタイプのフューエルキャップを採用するとともに、ブレーキレバーの位置調整ダイヤルの追加、ギヤチェンジシフト機構の改良など、使い勝手の向上が図られている。