スクーターは高い実用性があるとともに一部の車両はおしゃれのアイコンにもなっている。そんなおしゃれスクーターとして国内でも知られているのがイタリアンブランドのベスパだけれど、海外では同じイタリアのランブレッタというブランドも同じ枠に入ってくる。日本ではなじみが薄いブランドだけど、それは1970年代の頭に、本家となるイタリアでの生産が終了してしまったから。そのため国内に入ってくる台数もかなり限られてしまい、一部のコアなファンのみが知る存在になってしまっていたのだ。ところがそのランブレッタが、数年前に復活をはたしたのだ。それももともとのメーカーであるイノチェンティが再び手がける形で。そして、その復活して発売となったモデルがこのV-スペシャルになる。
見る人が見れば、パッと見でランブレッタだとわかる独特のスタイリングこそが、この車両最大の魅力といっていいだろう。1950年代から70年代頭にかけて生産されていたLIやTVといった人気モデルのスタイリングをオマージュしつつ、現代的なデザインへと落とし込まれているのだ。そのデザインを決定するにあたり、イタリアのランブレッタフリークたちの意見も取り込まれたという話もある。それゆえにランブレッタを知る人が見ても納得のいくスタイリンクで、古いランブレッタを知らない人が見ても、“レトロ感のある斬新なスタイルのおしゃれスクーター”と感じられるのだ。
そのスタイリングを形成するボディは昔と同じく主要部分にスチールを使ったモノコックスタイルが取り入れられている。そのため樹脂製のボディを使った車両とは一線を画す質感あるのだ。またボディ全体が塗装されているので、年月が経っても日焼けによる色落ちが目につくこともない。そのあたりの作り込みは、スタイリングを大事にするイタリアンモデルならではだと感じさせられる。また実用性をさらに高められるおしゃれなメーカー純正のキャリヤやバンパーもラインナップされていて、それらで気軽にオリジナリティを高められることも注目すべき点だ。
走行性能に関しては、実績のあるCVTのオートマチック空冷4ストロークエンジンに前後ディスクブレーキ、プリロード調整のできるリヤショックを組み合わせてあるので、乗り手が不安になるようなことはない。
ここに紹介する125に加えて、同じボディを用いた200(51万円)と50(40万円)もラインナップされているので、自分のライフスタイルに合わせて、排気量を選べることもV-スペシャルの魅力といえるだろう。
LAMBRETTAV125SPECIALのディテール
LAMBRETTAV125SPECIALの足つき&乗車ポジション
LAMBRETTAV125SPECIALのスペック
- 全長×全幅×全高
- 1,890×735×1,115(㎜)
- 軸間距離
- 1,340㎜
- シート高
- 770㎜
- 車両重量
- -kg
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストローク単気筒・124.7㎤
- 最高出力
- 7.5kW(9.9ps)/8,500rpm
- 最大トルク
- 9.2N・m(0.93kgf・m)/7,000rpm
- 燃料タンク容量
- 6.5±0.2ℓ
- 燃費(WMTC)
- -km/ℓ
- タイヤサイズ
- F=110/70-12・R=120/70-12
- 価格
- 41万円※ツートーンカラーは5万円高
CONTACT
- 問い合わせ先
- モータリスト
- 電話番号
- 03-3731-2388
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- https://motorists.jp/brand/lambretta/