10月30日(金)~11月8日(日)までの10日間にわたり開催される第44回 東京モーターショーは、国内外の二輪・四輪メーカーが集う、最新モデルの見本市である。そこへ出品される注目のバイクたちをここで予習しておこう!!
カワサキからはNinja ZX-10R ABS、Ninja ZX-14R ABS/ZZR1400 ABS(ハイグレード仕様)、Z125プロの3台のジャパンプレミアモデルを含んだ計9台のモデルの出品が発表された。
ここでは、3台のジャパンプレミアモデルの詳細に迫っていこう。
Z125 PRO

Zシリーズの最小排気量モデルとして登場予定のZ125プロ。12インチホイールを採用したコンパクトな車体に、倒立フロントフォークや前後ペタルディスクブレーキ、マニュアルトランスミッション、新設計の125cc単気筒エンジンなど、走りを楽しめる要素を盛り込んでいる。同社からはすでに、同様の車体構成を持つKSRプロがラインナップしているが、足まわりやフレームなどはそちらからの流用としつつも、マフラーの取りまわしの変更やタンデムが可能になるなど、少なからず手が加えられているようだ。
Zシリーズの名にふさわしい、アグレッシブでスタイリッシュなデザインを採用したというエクステリアは、カバードされたフレームやLEDテールランプ、クリアウインカーなどが注目ポイントとなる。
テールランプはLED。下にあるZX-10Rのテールランプと見比べればよくわかるが、上級モデルと同一のデザインを採用したハイクオリティな仕上がりだ
グッと低く構えた印象のフロントフェイスもZシリーズらしいモノ。フロントウインカーを下側に取り付けることで、その印象が強調されている。リヤウインカーともにレンズはクリアタイプを採用
ショートタイプのサイレンサーがスタイリッシュさを演出する。この部分も、アップタイプのマフラーを採用するKSRプロとは大きく異なる部分だ
アンダーカウルは角が生えたようなアグレッシブなデザインを採用。Zシリーズらしい主張の強さが感じられる
Ninja ZX-10R ABS

実に5年ぶりにフルモデルチェンジを受けたNinja ZX-10R。すでにその詳細がリリースされ話題になっているが、実車が国内で初披露されるのは東京モーターショー会場にてとなる。
”サーキット最速”を明確な目標として掲げ、開発が進められたという新型Ninja ZX-10R。その目標を達成すべく、エンジン・フレーム・足まわりなど、車体全体に手が加えられている。スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているカワサキレーシングチームが使用しているNinja ZX-10Rをイメージしたカラーリングも相まって、サーキットでの鋭い走りを予感させてくれる。
電子制御システムの拡充に合わせ、スイッチボックスのデザインも変更。サーキット最速をねらったというだけあり、ラップタイマーの作動スイッチも
電子制御スロットルバルブを新たに採用したことで、ローンチコントロールとエンジンブレーキコントロールシステムが実現された
クランクシャフトの慣性モーメントを従来のエンジンよりも20%減少させることで、レスポンスの向上はもちろん、マシンの軽快さの向上にもつながったという
テールランプの形状も大きく変更。張り出しの大きくなったテールカウルも相まって、グラマラスな雰囲気となった
リヤショックにもフロントフォークと同様にショーワのバランスフリーリヤショックを採用。従来品よりも軽量なタイプとなる
リザーバータンク付きのフロントフォークは、ショーワのバランスフリーフロントフォークというモノ。市販車では初採用となるこのフォークは、スーパーバイク世界選手権で開発が進められたモノだという
フロントカウルは空力性能の向上のため、あえて大型化。また、ウインドプロテクション性能も向上している。ミラー上部のエアインテークにより、カウル内の負圧を軽減しヘルメットのフレを抑制する
クイックシフターを新たに装備。シフトアップ時にのみ作用するシステムで、最適な加速をサポートしてくれる
新デザインのサイレンサーは、従来のステンレス製からチタン製に変わり、軽量化に貢献
ボッシュ製の慣性計測装置を採用したことで、ABSやトラクションコントロールシステムにさらに磨きがかかった。さらに、ローンチコントロールやエンジンブレーキコントロールシステムも新たに備えた
フロントブレーキのマスターにはブレンボのラジアルタイプを採用。ブレーキキャリパーにも同じくブレンボのラジアルマウントキャリパーが装備されている
Ninja ZX-14R ABS/ZZR1400 ABS

Ninja ZX-14Rの2016年モデルも国内初お披露目となる。2016年モデルの注目点は、何といってもハイグレード仕様の追加。
シートレールに貼られたÖHLINSのプレートが目を引くオーリンズのリヤショック、ブレンボのラジアルマウントキャリパー、同じくブレンボのラジアルポンプマスターを標準装備しているのだ。
キャリパーに加え、フロントブレーキのマスターシリンダーにもラジアルポンプタイプを採用
リヤショックにはオーリンズのTTX39を採用。写真のプリロードアジャスターに加え、圧・伸び側の減衰力調整機構もダイヤル式となり、イージーな調整が可能だ
ブレーキキャリパーにはブレンボのラジアルマウントキャリパーを採用。ブレンボ製のマスターと合わせて、ハイグレードなブレーキシステムを構築
http://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/motorshow2015/