1968年にイタリアで創業したファンティックは、翌69年のミラノショーで50㏄のスクランブラーモデル・ファンティック キャバレロ クロス50を発表し、人気ブランドとなった。その後、モトクロスやトライアル競技で華々しい成績を数多く残したけれど、経営面では難しい局面に何度も遭遇。現在は3度目の再建となっている。
ファンティックの魅力は妥協のないマシン作り。細部までこだわり高い質感を備えていいて、キャバレロエクスプローラー500も例外ではない。エクスプローラー500は、先に発売されたキャパレロスクランブラーをベースにオフロードで走破性を高めた、キャバレロスクランブラーシリーズの1台となる。もともとスクランブラーというカテゴリーは、ロードモデルをベースにオフロードの走破性を高めるためにマフラーを高い位置にしたりと手が加えられたモデルで、本格的なオフロード向けバイクが発売される以前にラインナップされていた。最近は各メーカーがそんなスクランブラーのテイストを反映したネオクラシカルなスクランブラーをラインナップに加えていて、ファンティックのキャパレロ・スクランブラーシリーズも2019年に国内販売が始まっている。
それゆえエクスプローラー500もクラシカルな雰囲気を放っているのだけれど、倒立フロントフォークを支えるブラケットや車体の最重要部であるスイングアームピボットなどに美しい輝きを放つ削り出しパーツを、エキゾーストパイプのヒートガードにカーボンパーツを採用。ライトやウインカーなどの灯火類はすべてLED。また右2本出しのサイレンサーを備えたマフラーはアロー、スロットルはドミノ、ブレーキキャリパーは前後ともブレンボの関連会社であるバイブレといったように、要所に実績があるブランドのパーツを採用しているのだ。
そして特筆すべきはその軽さ。スペック上の150㎏という数字は国産250㏄モデルと比べても軽量な部類になる。その軽量・スリムな車体に40psの最高出力を発揮する449㏄単気筒エンジンが搭載されているから、走りにも大いに期待ができるというもの。実際のところハンドリングは軽快で、ワインディングを楽しめるスポーツ性を備えているし、オフロードコースを走っても破綻しないだけの走行性能は、”オンロードとオフロード、どちらも我慢せずにライディングが楽しめるバイク”というスクランブラーの特性を妥協なく追求している。また、スクランブラーシリーズには125もラインナップされているので、大型二輪免許がなくともこの世界観を味わうことができることを付け加えておこう。
FANTIC CABARELLO EXPLORER500のディテール
FANTIC CABARELLO EXPLORER500の足つき&乗車ポジション
FANTIC CABARELLO EXPLORER500のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,080×ー×ー(㎜)
- 軸間距離
- 1,435㎜
- シート高
- 860㎜
- 乾燥重量
- 150kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒・449㎤
- 最高出力
- 29.5kW(40ps)/7,100pm
- 最大トルク
- 43N・m(4.3kgf・m)/6,000rpm
- 燃料タンク容量
- 12ℓ
- 燃費
- -㎞/ℓ
- タイヤサイズ
- F=110/80-19・R=140/80-17
- 価格
- 140万円
CONTACT
- 問い合わせ先
- モータリスト
- 電話番号
- 03-3731-2388
- URL
- https://caballero.jp