レーサーのテイストをうまく昇華させたスポーティモデル INDIAN MOTORCYCLE FTR S

 

INDIAN MOTORCYCLE FTR S

アメリカのバイク事情にちょっと詳しい人なら、インディアンモーターサイクルはクルーザーを中心にモデル展開をしている歴史あるアメリカのバイクメーカーということを知っているだろう。確かに歴史は深いけれど、じつは復活してからの歴史は浅い。それながらFTR S は各部のタッチ、操作感、仕上げなどに粗野なところがなく工業製品としてしっかり作り込まれている。これは、ずっとスノーモービルやATVなど乗り物を作り続けてきた、親会社のポラリスインダストリーズ社のノウハウがあるからだろう。

 

さて、このFTR Sがどんなモデルかというと、ある意味レーサーレプリカといえる。インディアンはアメリカ本国で、2017年からレース専用に作られたFTR750でフラットトラックレースに参戦しており、好成績を収めているのだ。そのDNAが注入されたストリートモデルがFTRシリーズになるのだ。

 

スタイリングは誰が見てもスポーティに感じるもので、クルーザーとは一線を画す。さらにフラットトラックレースを走っているレーサーは前後19インチホイールを履いているのだけれど、このFTRはストリートスポーツモデルらしい前後17インチのホイールを履いているし、フレームの形状も異なる。そう、単なるレースモデルの公道バージョンではなく、ストリートモデルとしてしっかりと作り込まれているのだ。

 

エンジンを始動させるとクルーザーにもつながるVツインらしい鼓動が伝わってくる。ただし、 アクセルをワイドオープンさせた時の加速とフィーリングはスポーツモデルのそれで、同社のほかのシリーズとはまったく異なる存在なのがわかる。とはいえ、スタイルが気に入って購入を考える人の中には、積極的にアクセルを開けてスポーティに走ることには興味がない人だっている。もちろんそんなライダーにも対応する懐の深さがあって、流して走る際も楽しさが感じられるフィーリングを有している。それゆえ街中からワインディングまで幅広いシチュエーションをエンジョイできるモデルといえるのだ。最新モデルらしく電子制御も導入されていて、レイン、スタンダード、スポーツの 3つのライディングモードがあってその味付けはかなり変わってくるし、車体の倒れ込む角度によってトルク伝達を最適化するリーンアングルスタビリティコントロールやクルーズコントロールといったライダーをサポートするシステムも充実しているのだ。

INDIAN MOTORCYCLE FTR Sのディテール

INDIAN MOTORCYCLE FTR Sの足つき&乗車ポジション

INDIAN MOTORCYCLE FTR S 乗車ポジション
INDIAN MOTORCYCLE FTR S 足つき
身長170㎝/体重66㎏
シート高は、身長170㎝にとって低いとは言い難いが、シート前方とボディがスリムなので力を入れて支えられる範囲で両足が届く。ハンドルは広めで、やや前傾姿勢。ステップはしっかり踏み込める位置

INDIAN MOTORCYCLE FTR Sのスペック

全長×全幅×全高
2,223×830×1,295(㎜)
軸間距離
1,525㎜
シート高
780㎜
車両重量
233kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒・1,203㎤
最高出力
-kW(-ps)/-rpm
最大トルク
120N・m(12.2kgf・m)/6,000rpm
燃料タンク容量
13ℓ
燃費
-km/ℓ
タイヤサイズ
F=120/70-17・R=180/55-17
価格
221万9,000円~

INDIAN MOTORCYCLE FTR ファミリー 製品詳細ページ

CONTACT

問い合わせ先
ポラリスジャパン
URL
https://www.indianmotorcycle.co.jp

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします