今年も世の中の情勢をかんがみつつ開催。感染対策はもちろん、より安全に楽しくすごしてもらうための準備は相当なものだっただろう。おかげで家族や仲間たち、そしてバイクキャンパーたちも3日間を十分に楽しんでいたようだ。
徐々にではあるが戻りつつあるイベント本来の形
去る9月17日から19日の3日間、New Acoustic Camp 2022が開催された。例年に比べて入場者数を半分の1日あたり5,000人に絞ることや、検温、マスク着用など、感染予防対策には引き続きしっかりしたルールを設けたうえでの開催となった。
他のステージパフォーマンスメインの音楽フェスに比べて大規模なアウトドアイベントというイメージで、芝生エリアで遊んですごしたりキャンプサイトでゆったりすごしたり、開催期間を家族や仲間たちと楽しんですごすのが特徴的なイベントだ。
今回一番の懸念が“台風”。開催一週間ほど前に発生し参加者の頭を悩ませることに。野外のイベントで、しかもテント宿泊もともなう場合は、相応の準備が必要になる。ライダーならば積載の限界があるため、ギリギリまで天気予報とにらめっこしていたという人が多かった。バイクでの参加をあきらめた人や、大事を取って途中で帰る人などもいたが、直撃や大きな影響を受けることなく初日は快晴。そして最終日まで大きく天気がくずれることなく終えることができたのは非常によかった。
ステージエリアはもちろん盛り上がるのだが、場内でのワークショップや芝生エリアを楽しむのも、他のフェスと異なる特徴の一つ。子どもたちが走り回り、大人と一緒にいろいろなモノづくりをしている光景はすばらしいのひと言。バイク絡みで何か作り物ができないか、そして親子ともども脳内にバイクを刷り込みたいのだが…。もしいいアイデアがあったら読者の方々にご教示願いたい。バイクウイルスならばどんどん蔓延してもいいと思うので、みんなで拡散していこう。来年のバイクキャンパー増加に期待!
バイクエリア
バイクエリアはバイク+キャンプの宿泊ができる。日帰りや、途中で会場を出る人は、場外の駐輪場に停めることも可能。エリア内にはまたがり可能なバイクを展示。初めてバイクに触る人や久しぶりにバイク熱に火が付きそうな人など、記念写真を撮って楽しい時間をすごしてもらうことができた。また、場内のスタッフが活用していたe-BIKEはタンスタの持ち込み車両。昨年から継続して活用しているファンティックe-BIKEだが、今回はサーロンというフル電動バイクも追加されて、よりバイクに対して興味を持ってくれる人が増えたのではないだろうか。
今年の推しモデルはこの6台!
バイクエリアでキャンプした人たち
荷物満載で千葉県から一般道を7時間かけて走ってきた米屋さん。単身赴任で時間ができたことで6年ぶりにリターンしたそう。「やっぱりバイクって楽しいですね」ということで、このまま乗り続けられることを願ってます
カワサキZ125プロからステップアップして高速道路も走れるようになったからと、兵庫県から休みながら12時間かけてやって来た。帰りは台風の直撃を避けるため早めに会場を離れたけど、終始笑顔だったことがすべてを物語っていた
隣村から来たというだけあって、帰りはかなりゆったりしていた中村さん。フェスにはよく出かけており、四輪で行くことが多いのだそう。「NACのバイクセットは四輪に比べたらだいぶお得になっているのがうれしいです」
スカイウェイブに乗るようになって、その快適性から走る距離が一気に伸びたコマツさん。NACは4回目だけど、今回が初のバイク&キャンプ。「今回が初のツーリングソロキャンプなので、はたして装備が通用するのか…」
バイクに乗るようになってからアウトドアが好きになったというきぃこクッキーさん。2年前からツーリングキャンプにハマるも、テントを一人で立てられるようになったのは最近だとか…。シンガーソングライダーとして活動中
「ロッキン・ジャパンがひたちなか市で開催されていたころはバイクで行ってました」という本間さん。NACは初参戦で、ツーリングキャンプしながらフェスを楽しむのも初とのこと。「ひと粒で二度おいしいってところですかね」
「バイクで会場の中まで荷物を積んだまま入れて、バイク横でキャンプできるのって快適すぎです。バイク駐車場があるフェスはありますが、バイクの真横でテントを張れるのはNACくらい。貴重です」と毎年利用してくれている
今回初めての利用で、キャンプスペースの景観のよさに感動していたサカキさん。「仲間と一緒だと気をつかうことがあるけれど、ソロでバイクだとそういう気づかいをしなくていいから楽です。子ども手を離れたので思いっきり楽しみます」
現地集合&現地解散という新しいスタイルを提唱するYOUさん夫婦。タンデム移動しやすいバイクなのにと聞いたら「以前タンデムしたこともありますが、私、寝ちゃうんてすよ。あと渋滞とかにハマるとつまらないし…」と奥さん。確かに…
バイクで運べるモノは積載し、載らないモノは宅急便を利用するハイブリッドなワザを使うことで、居心地のいいサイトを作っていた二人。バイクの機動性を活かしてタンデムで出かけることも多く、タンデム時の工夫も抜かりはない
New Acoustic Camp 2022 開催概要
- 日時
- 2022年9月17日(土)~19日(月・祝)
- 場所
- 群馬県・水上高原リゾート200
- 主催
- NEW ACOUSTIC CAMP実行委員会