11月10日から13日にかけて、イタリアのミラノで開催される国際展示会ミラノショー(EICMA)。8日からは一般公開に先立って各出展者によるプレスカンファレンスが行なわれているが、イタリアのヴェネチアに拠点を置くファンティックも新型モデルを発表。注目の出展モデルはファンティック初の2気筒モデルとなるキャバレロ700(CABALLERO 700)だ。
同社が初めて製造した689cc・水冷4バルブ並列2気筒エンジンを採用するキャバレロ700は、75ps&65N・mを発揮。車体はスチール製モノレールフレームにマルゾッキ製サスペンションを組み合わせ、フロント19インチ、リア17インチのスポークホイールを装着。フロントブレーキシステムはφ330mmディスクローターにブレンボ製ラジアルマウントキャリパーが装着されている。また電子制御パッケージには3つのライディングモード(ロード、オフロード、カスタム)、トラクションコントロール、コーナリングABSを搭載し、さらに安全性や運動性向上を図った内容となっている。とくにトラクションコントロールとコーナリングABSはバイクの傾きをリアルタイムで読み取り、ブレーキシステムの反応を調整することができるため、転倒を回避することが容易になるとしている。
メーターはBluetooth接続の3.5インチラウンドTFTスクリーン。ヘッドライトやウインカーなどの灯火類もフルLEDとなる。車重は180kgと軽量でありながら、容量14ℓのガソリンタンクを採用することで十分な航続距離も確保。カラーはピュアレッドとヘリテージブルーの2色を用意している。2023年4月よりイタリアで販売を開始し、目標価格は1万ユーロとのこと(1ユーロ145円換算で145万円)。
それ以外の出展車両としてはキャバレロ500、新型電動スクーターのFANTIC ELECTRIC、e-MTB、レースモデルのXXF 450なども出展される。詳細な内容などは判明次第、紹介予定だ。