ヤマハのFASTER SONS PROJECTは、オートバイらしい伝統的なルックスに現代の技術を組み合わせたバイクを生み出そうというプロジェクトだ。
その第一弾モデルとして生み出されたXSR700は、1970年代に生産されていたXS650というモデルをオマージュしたエクステリアデザインに、MT-07ゆずりの並列2気筒エンジンを採用。アメリカ・ロサンゼルス在住のカスタムバイクビルダー・木村信也氏とのコラボレーションから生まれたそのデザインは、オールドルックながらも新しさを感じさせてくれる。フレームやサスペンション、ホイールなどの基本的な車体構成はMT-07と同じだが、アルミ製の燃料タンクやフロントフェンダー、ヘッドライトブラケットといった金属パーツを採用することでレトロ感を演出する。
MT-07からの重量増は4kgに抑えられ、その車重は186kg(ABS仕様)。MT-07ゆずりの軽快なハンドリングを楽しめることだろう。
さらに、第二弾モデルとしてMT-09ベースのダートトラッカーマシンも発表された。現時点では短いPVが公開されているのみで、その詳細は不明。XSR700にしても、欧州ではすでに2015年11月からデリバリーが開始されているのだが、国内販売に関してのアナウンスは今のところなし。今後もニューモデルを生み出していくであろうヤマハのFASTER SONS PROJECT。国内への導入の有無も含めて、その動向に大いに注目だ。
カスタマイズパーツも続々、登場予定!!
Yamaha’s Yard Built programと称して、さまざまなカスタムビルダーたちによるカスタマイズモデルの提案も行なわれる予定だ。XSR700のカスタマイズモデルの先駆けとして登場したのはJvB-motoというショップの手がけたXSR700 Super7。このマシンに装着されているパーツたちは今後、ボルトオンパーツとして市販化される予定だとか。
なお、その他にもXJR1300をベースとしたカスタマイズモデルなど、Yamaha’s Yard Built programから誕生したカスタムマシンたちには興味深いモノが多数。それらの画像を紹介するぞ。興味を持った人はEUヤマハのサイトにて詳細をチェックしてみよう。
ちなみに、EUヤマハの公式サイトでは、XSR700やXJR1300、SR400などをまとめて、スポーツヘリテージというカテゴリーでくくっている。オールドルックなデザインの楽しみと、走る楽しみの両立をねらったカテゴリーの総称というわけである。
YARD BUILTマシンたち
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | XSR700 | |
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全長×全幅×全高 | 2,075×820×1,130(mm) | |
軸間距離 | 1,405mm | |
最低地上高 | 140mm | |
シート高 | 815mm | |
車両重量 | 186kg | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC 4バルブ 並列2気筒 | |
総排気量 | 689cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 80.0×68.6(mm)/11.5 : 1 | |
最高出力 | 55.0kW(74.8PS)/9,000rpm | |
最大トルク | 68.0N・m(6.9kgf・m)/6,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 14L | |
エンジンオイル容量 | 2.7L | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | TCI | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段/リターン式 | |
キャスター/トレール | 24º 50/90mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR 17M/C(58V) (Tubeless) |
後 | 180/55 ZR 17M/C(73V) (Tubeless) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック |
後 | スイングアーム(リンク式) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
乗車定員(人) | 2 |