べネリは11月10日から開催している国際展示会ミラノショー(EICMA)で新型モデルを発表。主な発表モデルはトルネードネイキッドツイン500(Tornado Naked Twin 500)と、TRX702/TRX702Xだ。
Tornado Naked Twin 500
トルネードネイキッドツイン500は、べネリというブランドの歴史を作ってきたスポーツ性のコンセプトを進化させたモデルで、べネリがリリースするスポーツバイクの新しい表現を先取りしたスタイルを採用したという。
注目すべきは、T字型のデイタイムランニングライト・シグネチャー(DRL)を備えた新型ヘッドライトの採用。500ccのエンジンはベストセラーのTRK502やレオンシーノ500と同じだが、いくつかのアップデートがほどこされており、最高出力は47.6ps(35kW)/8,500rpm、最大トルクは46N・m/6,000rpmを発揮する。
フレームには鋼管トレリスフレームを採用し、道路上やカーブ間で最大限の敏捷性を発揮するように設計されたとのこと。フロントには50mmのストロークを持つフロントフォーク、リヤにはスプリングのプリロードと伸び側・圧側が調整可能なモノショックが搭載されている。ABS付きブレーキシステムは、フロントにφ320mmダブルディスクローターと4ポットピストンを採用するラジアルキャリパー、リヤにはφ260mmディスクローターと1ポットピストンのフローティングキャリパーを採用している。
TRX702/TRX702X
オンロードでもオフロードでも、長距離の旅をより快適に、より楽しくさせることを目的に開発されたTRX702とTRX702X。TRK702は、快適性をさらに高めてロードを楽しむためのモデルとして、TRK702 Xは、冒険心をくすぐりオフロードも走破するためのモデルと位置付けられている。どちらも新開発の698cc・並列2気筒エンジンを搭載し、最高出力76.2ps(56kW)/8,750rpm、最大トルク68N・m/6,250rpmを発生させている。
TRX702とTRX702Xの主な違いは、シャシーのセットアップだ。TRK702には、17インチのアルミホイールにピレリ製エンジェルGT (フロント120/70-17、リヤ160/60-17)のタイヤが装着されている。TRK702Xはフロント19インチ、リヤ17インチのスポークホイールで、それぞれピレリ・スコーピオン ラリーSTR(フロント110/80-19、リヤ150/70-17)が装着されている。この両車は2023年春に販売店での販売が開始される予定となっており、A2カテゴリー免許保持者向けの35kWバージョンも用意される予定とのことだ。
いずれも価格や日本国内への導入の有無といった詳細は不明だ。