ファンティックは11月10日から13日にかけてイタリアで開催されたバイク関連の国際展示会ミラノショー(EICMA)にて新型eスクーター「Fantic Electric」を発表した。EICMA2021でコンセプト自体は発表済みだったが、1年で現実のものとして改めて発表された形だ。
Fantic Electricと呼ばれる本モデルは、同じイタリア企業のデロルトとエネルジカとのコラボレーションによって生まれた”E-power”ブランドのモーターとインバーターを搭載し、ファンティックグループに所属するモトーリ・ミナレリのボローニャ工場で組み立てられている。
モーターユニットのピークパワーは4ps。2.2kWhのバッテリーを2個搭載でき、最高速度は45km/h(バッテリー1個の場合)か65km/h(バッテリー2個の場合)で、自律走行距離は100km以上と公表されている。
フレームはアルミ製トレリスフレームを特徴とする革新的なデザインも特長のひとつとなっている。重量は79kg(乾燥重量+バッテリー1個あたり12kg)だ。
サスペンションとしてはテレスコピック式フロントフォークを装備。リヤはスクーターのようなユニットスイング懸架方式ではなく独立したアルミ製スイングアームを採用し、ツインショックアブソーバーを組み合わせている。
まだコンセプトモデルという位置付けのようなのだが、ファンティック自体はeバイクやeモビリティなどEVに力を入れているメーカー。すぐにこの形での市販化とはいかないだろうが、近い将来にはファンティック製eスクーターが市場に登場してくるだろう。