BMWより、同社のロードスターシリーズとしては初となる排気量400cc以下のモデル・G310Rが発表された。S1000RRベースのストリートファイター・S1000Rを彷彿させるアグレッシブなスタイリングに、水冷313cc単気筒エンジン&ハイグレードな足まわりで武装したG310R。その詳細をご紹介しよう。
まずは、新開発の水冷4ストローク DOHC4バルブ 単気筒313ccエンジンについて。ボア×ストロークはφ80mm×62.1mmの設定。注目は、シリンダーヘッドを180度回転させた後傾エンジンだという点。それにともない、前方吸気・後方排気のレイアウト(通常のエンジンは後方から吸気をし、前方から排気をする)とすることで、低重心化と重量配分の最適化に貢献している。最高出力は9,500rpmで34PSを、最大トルクは7,500rpmで2.8kgf・mを発揮する。
次に車体まわりに関して。車重はABSを標準装備としながら158.5kgに抑えられている(参考までに、水冷単気筒249ccエンジンを搭載するCB250F ABSの車重は161kgだ)。
鋼管スチールパイプフレームに組み合わせられるのは倒立フロントフォーク、アルミスイングアームなどのハイグレードな装備。リヤショックはリンクを介さず、スイングアームに直接マウントすることで軽量化に貢献している。
また、ABSを標準装備したブレーキまわりは、フロントにφ300mmのシングルローターと4ポットのラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。リヤブレーキはφ240mmシングルローターと片押し2ポットキャリパーの構成だ。
スタイリッシュな形状の5本スポークが目を引くホイールは、フロントタイヤに110/70-17サイズを、リヤタイヤには150/60-17サイズのタイヤを装着。
シート高は扱いやすさを考慮し、785mmと低めの設定だ。また、ローシート(760mm)とハイシート(815mm)もオプションで設定される。
カラーバリエーションはホワイト・ブラック・ブルーの3色が展開予定。なお、生産はインドのTVSモーターの工場で行なわれるとのこと。
国内への導入時期や販売価格などの詳細はまだ発表されていないが、販売されること自体は間違いないので続報を楽しみに待ちたい。
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | G310R | |
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全長×全幅×全高 | 1,988×896×-(mm) | |
軸間距離 | 1,374mm | |
シート高 | 785mm | |
車両重量 | 158.5kg | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ 単気筒 | |
総排気量 | 313cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 80×62(mm)/10.6 | |
最高出力 | 25kW(34PS)/9,500rpm | |
最大トルク | 28N・m(2.8kgf・m)/7,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |
燃料タンク容量 | 11ℓ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 3.000 |
2速 | 2.063 | |
3速 | 1.588 | |
4速 | 1.286 | |
5速 | 1.095 | |
6速 | 0.955 | |
キャスター | 102.3mm | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70-17 |
後 | 150/60-17 | |
ブレーキ形式 | 前 | Ø300mmシングルディスク&4ポット ラジアルマウントキャリパー |
後 | Ø240mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック、Ø41mm倒立フロントフォーク |
後 | アルミスイングアーム、ダイレクトマウントリヤショック | |
フレーム形式 | 鋼管スチールパイプフレーム | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 未定 |
BMWカスタマー・サポート
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