HONDA HAWK11 155㎝ライダーの足つき＆プチインプレッション【脱・ビギナー！バイク選びをサポート】

2022年12月31日

そろそろ大型バイクへ乗り換えを考えているそこのあなたに読んでほしい。身長155㎝のちょい小さめライダーがビギナーに近い視点で足つきや簡単なプチインプレッションを公開！バイク選びにお悩みのライダーには、ぜひともバイク選びの参考にしてもらえたらうれしい。

ライダースペック

身長：155cm／体重：46kg

筆者は身長155㎝でバイク歴6年。インプレなどで多種多様なバイクに乗るため多少の慣れもあるが、ライディングスキルが格段高いというわけではなくすべてにおいてこの身長あればとりあえず「何とかなるでしょ」主義…(笑)
以前はスーパースポーツを乗り回し、近ごろはモタードに夢中。だがカフェレーサーやネオクラシック、スクランブラー系など気になるバイクが増え着実に大人の階段を上りつつある（？）

【HONDA HAWK11】足つきチェックとライディングポジション

シート高は820㎜とスポーツ系バイクであれば標準的な高さ。両足ともにつま先は接地し、少々足つきは悪く見えるがギアを入れる際など足の入れ替えはスムーズに行なうことが可能。停車時は片足でしっかり地面を支えられるほどなので、不安感はゼロ。シート自体はかなり細身にできているのだが、シート下の張り出したカバーがやや足つきに影響。太ももが干渉し、足がやや外側に開いてしまう。

ライディングポジションはセパレートハンドルの割には程よく前傾姿勢になり、スーパースポーツほど前のめりにならないので操作性は◎。ステップ位置は高すぎず低すぎないスポーティなポジション。足を真下におろした先にステップがあるので自然な姿勢で乗車可能。

意外とコンパクトで扱いやすさ抜群！

CRF1100L アフリカツインに搭載している1,082㏄のパラレルツインエンジンとフレームを軸に構成されているHAWK11。”アフリカツインのエンジンでワインディングなどを軽快に走れるバイクに乗りたい”という思いから開発され、コンセプトは「速くない、でも少し速い」というなんとも微妙なニュアンス…と言ってしまっては失礼かもしれないが頭に”？”が浮かんだというのが第一印象。そして”上がりバイク”という位置付けが、HAWK11がこの世に誕生するまでのストーリー。

主に50代以上のライダーへ向けているとのことだが、実際のところはどうだろう。

まずはデザインだが、ロケットカウル、セパレートハンドルを装備した見た目はカフェレーサーそのもの。ライディングポジションはほどよく前傾姿勢になり、ぱっと見はタンクが長くハンドルまでの距離が遠く思えるが実際は身長155㎝でも腕が伸び切るようなこともなく操作性も良好で、軽快なハンドリングが印象的だ。車格は1000㏄以上あるバイクとは思えないほどスマートで、214㎏という数値ほどの重量を感じない。

走り出しはクラッチ操作を少し雑に行なってもエンストすることなく力強くスタートし、さすがアフリカツインのエンジンといった印象を持った。ワインディングの中速域コーナーでは2速か3速か少々迷うところもあったが、アクセルを一定に保てると安定したコーナリングを楽しむことができた。

ブレーキは、入力に対する効き具合がわかりやすいし、握りこむ途中から急に効力が高まるような扱いづらさもない。もちろん絶対的な制動力も必要にして十分なレベルだ。

コンセプトに掲げられた、”速くない、でも少し速い”は実際に走ってみると、いい得て妙と思わせるものだ。加速力は力強いものの、スーパースポーツのような過激さは抑えられている。ただちょっとヤンチャに走りたい時には、それを後押ししてくれるようなパワー感を備えている。その出力特性からは、お父さん世代へ向けたバイクというのには納得がいく。逆に若い人にはウケないのか？と言ったらそんなことはないだろう。若いライダーの間でもネオクラシック、ネオレトロなどが流行っているわけで、車両価格が排気量のわりに比較的お手頃で、若者に手が届きやすいのもポイントだ。

足つきでも説明したとおり、155㎝で両足のつま先が着くので足つき性はあまり気にならない。むしろ車格があまり大きいと感じない作りで、ハンドルまわりもかなりコンパクトなので、小柄な女性でもなじみやすいライディングポジションなのではないだろうか。ただし気になったのがミラーにハンドルやレバーが映りこむこと。身長155㎝で座高が低いと、ミラー位置を数センチ高くする必要があるかもしれない。

あとはカラーリングにマットブラックなどタークトーンのマット系カラーが加わったら、女性ファンも増えそうな予感…というのは個人的な意見だが読者の皆様はいかがだろうか？