スズキより、グラディウスをベースとしたネオクラシックモデル・SV650/AがEICMA(=ミラノショー)2015に出品される。SV650と聞くと、1999年に登場した初代SV650を思い浮かべる人も多いことだろう。しかし今回発表されたSV650/Aは、初代SV650の「ドコでも誰でも楽しめるスポーティな走り&リーズナブルなプライス」という美点を受け継ぎつつも、中身は全く別モノのブランニューモデルとなっている。
“Back to its origin”をプロダクトコンセプトに、グラディウスの645cc・DOHC90度Vツインエンジンをベースに60点以上のパーツを新作。低中回転域のトルク向上と高回転域のパワー、燃費を向上させ、その走りはワインディング・高速・町乗りとシチュエーションを問わず楽しむことができる仕上がりになっているという。最高出力は53kW/8,400rpmから56KW/8,500rpmに、燃費は24.0km/Lから26.05km/L(WMTCモード)に向上している。
また、エンジンのパーツと合わせて実に140点以上の車体パーツがリデザインされた結果、グラディウスと比較してABS仕様で8kg、ABSなしで7kgもの軽量化を実現しているという。
電子制御システム関連では、GSX-S1000/Fに採用されているモノと同じ、Low RPM Assist(発進時に自動でエンジン回転数を上げてくれる機能)や、Suzuki Easy Start(スタートボタンを一度押すだけで、エンジンが始動するまでセルが自動で回り続ける機能)を採用。
足回りでは、フロントフォークをΦ41mmの正立タイプとし、ストローク量は125mmを確保。リヤショックは7段階のプリロード調整機能付きで、ストローク量は63mm。ブレーキ系統は基本的にグラディウスからの流用と思われるが、従来のABSユニットよりも830g軽量なニッシン製のABSユニットを新たに採用している。
ヘッドライトはマルチリフレクター式。テールランプはLEDを新たに採用し、メーターもフル液晶タイプだ。シート&タンク、サイドカバーをスリムな形状とすることで、シート高は785mmに抑えた。この値は600-800ccクラスではもっとも低い値になるという。
発表されたカラーは全部で4色。2016年1月よりスズキの豊川工場で生産を開始し、欧州、北米などで販売を開始する計画とのこと。
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