1921年にスタートしたモト・グッツィの歴史。第二次世界大戦以降は縦置きV型エンジンにこだわり、さまざまなモデルをリリースしてきた。2021年には100周年を迎え、次の100年に向けて新しい象徴として開発が進められていたモデルが、今回紹介する『V100マンデッロ』だ。100は次の100年を、マンデッロはモト・グッツィが拠点を構えるイタリア・ロンバルディア州の村、マンデッロ・デル・ラアーリオに由来する。
エンジンはモト・グッツィでおなじみの縦置きV型2気筒だが、従来モデルが空冷853㏄なのに対し、水冷1,042㏄エンジンを搭載。車体もそれに合わせて作り込まれ、オールラウンドに走りまわれるロードスターとして生み出された。ちなみに欧州メーカーはネイキッドをロードスターとカテゴライズすることが多い。
そして注目なのが、電子制御がかなり充実していること。6軸IMUを採用し、4種のライディングモード・コーナリングABS・トラクションコントロール、クルーズコントロール・電動ウインドスクリーンなどを標準装備。灯火類はLEDで、ヘッドライトにはコーナリング時に作動する補助ライトも備わっている。上位グレードの『V100マンデッロS』にはセミアクティブサスペンション・クイックシフター・グリップヒーターが装備され、さらには市販車初となる『アダプティブ・エアロダイナミクス』が採用されている。この機能はガソリンタンクの両側にあるディフレクターの高さを速度に応じ自動的に調整する機構だ。電動スクリーンとともに、風圧からの保護を目的とした快適性を高める装備である。
現在、受注が始まっており、6月より順次出荷されるとのこと。価格はスタンダードが220万円で、Sが264万円になる。カラーリングはスタンダードがマグマレッドの1色、Sがグリーンとアバンギャルドグレーの2色展開だ。
V100 MANDELLO/S_主要諸元
- モデル名
- V100 MANDELLO/S
- 型式
- 8BK-RG74J
- 全長×全幅×全高
- ー×ー×ー(mm)
- 軸間距離
- 1,475mm
- シート高
- 815mm
- 車両重量
- 233kg
- 燃費消費率(WMTCモード値[クラス])
- ーkm/L
- 原動機種類
- 水冷4ストローク4バルブ
- 気筒数配列
- 縦置きV型2気筒
- 総排気量
- 1,042㎤
- 最高出力
- 85.7kW(116ps)/8,800rpm
- 最大トルク
- 105N・m(10.7㎏f・m)/6,700rpm
- 変速機形式
- 常時噛合式6段リターン
- 燃料供給装置形式
- フューエルインジェクションシステム
- 燃料タンク容量
- 17L
- タイヤサイズ(フロント・リヤ)
- F=120/70 R17・R=190/55 R17
- 乗車定員
- 2名
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