EICMA2015に出品されていたハスクバーナのコンセプトモデルである701ヴィトピーレン。VITPILEN(ヴィトピーレン)とはスウェーデン語でホワイトアロー(白矢)という意味だ。オフロードモデルを得意とするハスクバーナが送り出すオンロードモデルである701ヴィトピーレンだが、実はすでに同様のデザインを採用したコンセプトモデル401ヴィトピーレンが披露済み。デザイン的にはほぼ同様のモノとなるが、エンジンがよりパワフルになっていることに合わせ、401ヴィトピーレンが想定しているユーザー層よりもヘビーな層をねらっているという。
コンセプトはコンパクトかつシンプルとし、純粋なライディングの楽しみをもたらすパッケージングを追求。デザインの源流は1950年代に同社から発売されたシルバーピーレンというモデルで、レトロデザインとLEDヘッドライトなどの先進的な装備の融合を目指しているのだ。
エンジンは690ccの水冷4ストローク OHC4バルブ単気筒を搭載。このエンジンは同社のニューモデル・701エンデューロと701スーパーモト(この2台も後ほど紹介予定)に搭載されているモノと同様だ。ちなみに、このエンジンのもとをたどるとKTM・690SMC Rなどに搭載されているエンジンに行き着く。これは、ハスクバーナがKTM傘下のメーカーであるため。なお、401ヴィトピーレンにもKTM・390デュークのエンジンが流用されている。
タンクより後ろ、サブフレーム・テールカウル・リヤフェンダーなどはすべて一体型のカーボンモノコック構造となり、オープン形状のエアクリーナーボックスとしても機能する。フラットなバータイプにも見えるハンドルだが、実際はセパレートタイプ。アッパーブラケットに直接マウントするタイプとしつつ、開きぎみのポジションとすることで快適性とスポーティさの両立をねらっている。
さすがにこのままで市販開始というわけにはいかないだろうが、ハスクバーナからストリートモデルが登場する日はそう遠くはないハズ。続報を楽しみに待ちたい。
photographers credits
Studio: H. Mitterbauer
Action and onsite details: M. Campelli, S. Romero, R. Schiedl
ハスクバーナモーターサイクルズ ジャパン