東京モーターショーにて新型の2016年 CBR400Rが国内初披露され、大いに話題を呼んだ。そこで、新型のCBR400R発売前に、2013年に登場した現行モデルのCBR400Rを振り返ってみたい。
2013年の3月に開催された東京・大阪モーターショーに出品されたCBR400R。エンジン・フレームなどを流用した共通プラットフォームモデルとして、CB400Fと400Xも同時に登場。CBR400Rは、シリーズの先陣を切る形で2013年4月23日より販売が開始された。
エンジンは新開発の水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列2気筒 399cc。それを、同じく新開発のダイヤモンドフレームに搭載している。180度クランクを採用したエンジンは、低回転域の扱いやすさとスポーティランを楽しめるエンジン特性を追求。
また、ローラーロッカーアームの採用などにより燃費性能にも配慮。定地燃費値で39.7km/ℓ、WMTCモード値で28.3km/ℓの低燃費を実現している。
足まわりはフロントフォークにインナーチューブ径Φ41mmの正立フロントフォーク、リヤショックにプロリンク式のユニットを採用する。ブレーキシステムは、フロントにΦ320mm、リヤにΦ240mmサイズのディスクを採用し、ABS仕様も選択可能だ。
これら、エンジン・フレーム・足まわりの仕様はCBR400R・CB400F・400Xともにすべて共通となる。
CBR400Rの特徴は、CBR1000RRをイメージさせるデュアルヘッドライト採用のフルカウルを採用している点。スーパースポーツDNAを開発キーワードに、スポーティなデザインに仕上げられている。また、エンジンの造形美にもこだわられており、ソケットボルトを各所に採用している。
さらに、他のシリーズモデルと違い、CBR400Rのみセパレートタイプのハンドルを採用。アッパーブラケット上部に取り付けられたハンドルバーは、セパレートタイプながら前傾のきつくないゆったりとしたポジション設定。大きめに取られたハンドル切れ角も相まって最小回転半径は2.7mと、日常での使い勝手も良好だ。
なお、海外ではCBR500Rとして販売されている本モデルではあるが、開発の主導はあくまでもCBR400R。海外向けに開発された500ccモデルのスケールダウン版としての400ccモデルではなく、あくまでもCBR400Rというパッケージングでベストバランスとなるように開発が進められたのだ。
COLOR VARIATION
足つき性はどうなの?
並列2気筒エンジンを採用した車体はスリムかつ、シート高も785mmに抑えられているので足つき性は良好。一般的な体格の成人男性(モデルは身長172cm・体重68kg)であれば、画像のように余裕の足つきだ。
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | CBR400R(2013) | |
---|---|---|
型式 | EBL-NC47 | |
全長×全幅×全高 | 2,075×740×1,145(mm) | |
軸間距離 | 1,410mm | |
最低地上高 | 140mm | |
シート高 | 785mm | |
車両重量 | 192kg(ABS:194kg) | |
燃料消費率 | WMTCモード値 28.3km/ℓ | |
定地燃費値 39.7km/ℓ | ||
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ 並列2気筒 | |
総排気量 | 399cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 67×56.6(mm)/11 | |
最高出力 | 34kW(46PS)/9,500rpm | |
最大トルク | 37N・m(3.8kgf・m)/7,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 15ℓ | |
エンジンオイル容量 | 3.2ℓ | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 3.285 |
2速 | 2.105 | |
3速 | 1.600 | |
4速 | 1.300 | |
5速 | 1.150 | |
6速 | 1.043 | |
一次減速比/二次減速比 | 2.029/3.000 | |
キャスター/トレール | 25° 30′/102mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) |
後 | 160/60ZR17M/C (69W) | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ320mmシングルディスク&2ピストンキャリパー |
後 | Φ240mmシングルディスク&1ピストンキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルリヤショック | |
フレーム形式 | ダイヤモンドフレーム | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 68万9,040円 |
※ロスホワイトは3万2,400円高、ABSは5万760円高
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