2015年10月に開催された東京モーターショー2015で、世界初披露された2016年モデルの400X。CBR400R・CB400Fの2016年モデルと同様に、新型400Xはエクステリアデザインの変更やフロントフォークへのプリロードアジャスターの追加、燃料タンクの増量(17ℓ→17.5ℓ)などの変更を受け、スタイリッシュに生まれ変わるぞ。 現段階では海外向けモデルのCB500Xの情報がリリースされているのみであり、国内向けモデルの400Xとは仕様が異なる可能性があるが、2016年モデルのCB500Xを参考に新型400Xの詳細の迫ってみたい。 ちなみに、400xのシート高(795mm)と比べCB500Xは810mmと、15mmもシート高が違うのだが、これはCB500Xのフロントフォークのストローク量がCBR500R・CB500Fよりも20mm多く取られているため。また、快適性を高めるべくシートの厚みがプラスされていることも影響している。 400Xではシート高が上がってしまうのを防ぐため、ストローク量を増やさず、むしろリヤホイールのトラベル量を10mm減らすことで、シート高を可能な限り低くしているのだ。2016年モデルの400Xの詳細はまだ発表されていないので、そのあたりの仕様に変更があるかどうかは現時点では不明だ。
“フィール・ザ・アドベンチャー”をコンセプトにデザインされた2016年モデルのCB500Xだが、テールカウルとサイレンサー、アンダーカウルの意匠は従来モデルを継承。それによって、CBR500R・CB500Fとのデザイン上の差別化が図られている。 フロントカウルからシュラウド、タンクにかけては新デザインを採用し、LEDヘッドライトを採用したフロントフェイスはVFR1200X・NC750Xなどのクロスオーバーモデルたちにつながるデザインへと変更されている。車体側面にあしらわれたグラフィックは、タイヤのパターンがモチーフだ。 スクリーンは従来モデルよりも100mmロング化され、ウインドプロテクション性能が向上。CBR500Rと同様に、スクリーン下部にはヘルメット周辺の整流効果をねらってダクトが設けられている。 CBR500R・CB500Fの2016年モデルでは、エンジンの一部がブロンズカラーに変更されたが、CB500Xの2016年モデルでは従来モデル同様、一部をブラック仕上げ(配色はビミョーに異なる)としている。
2013年モデルと見比べてみると
COLOR VARIATION
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | CB500X(2016) | |
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全長×全幅×全高 | 2,095×830×1,360-1,390(mm) | |
軸間距離 | 1,420mm | |
最低地上高 | 170mm | |
シート高 | 810mm | |
車両重量 | 196kg | |
燃料消費率 | WMTCモード値 29.4km/ℓ | |
定地燃費値 -km/ℓ | ||
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ 並列2気筒 | |
総排気量 | 471cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 67×66.8(mm)/10.7 | |
最高出力 | 35kW(47.5PS)/8,500rpm | |
最大トルク | 43N・m(4.3kgf・m)/7,000rpm | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 17.5ℓ | |
エンジンオイル容量 | 3.2ℓ | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
キャスター/トレール | 26°30’/108mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) |
後 | 160/60ZR17M/C (69W) | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ320mmシングルディスク&2ピストンキャリパー |
後 | Φ240mmシングルディスク&1ピストンキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルリヤショック | |
フレーム形式 | ダイヤモンドフレーム | |
乗車定員(人) | 2 |
※スペックは2016年 CB500X