欧州仕様の2016年 CB650Fにニューカラーが追加された。また、同一のエンジン&シャシーをベースに、フルカウルスタイルが与えられたCBR650Fの2016年モデルにも同様のグラフィックを採用したニューカラーが発表されている。 今回発表されたのは、マットブラックをベースにフレーム&サイドカバー部分がレッドに塗装されたカラーリングと、同じくマットブラックをベースにフレーム&サイドカバーをホワイトに塗装し、リヤホイールもホワイトに仕上げられたカラーリングの2色だ。 専用のグラフィックがシュラウド・サイドカバー部分に入れられ、リムストライプも採用するなど、どちらかというと落ち着いたイメージであったCB650Fの既存色とは一線を画す、アクティブな仕上がりのカラーリングだ。
このカラーリングが採用された背景には、2013年に改定されたEUでの免許制度が関係しているのではないだろうか。現在、EUではAM免許(日本でいう原付免許に近い)・A1免許(日本でいう小型限定普通二輪免許に近い)・A2免許(日本でいう普通二輪免許に近い)・A免許(日本でいう大型二輪免許に近い)という4つの二輪免許が存在しており、CB650Fには、A2免許で乗れるデチューン仕様がラインナップされているのだ。 A2免許とは、18歳以上から取得が可能で、排気量の制限はないものの、最高出力が35kW(47.6PS)以上のバイクは運転ができないというモノ。そこで、若者でも取得が容易なA2免許で運転可能なように馬力を下げたデチューン仕様を販売することで、若年層のエントリーユーザーに売り出しているというわけだ。そんな流れもあり、今回のような新カラーの採用となったのだろう。
国内仕様 2015年モデルのカラーラインナップ
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | CB650F(2016年) | |
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全長×全幅×全高 | 2,110×775×1,120(mm) | |
軸間距離 | 1,450mm | |
最低地上高 | 150mm | |
シート高 | 810mm | |
車両重量 | 206kg(ABS:208kg) | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列4気筒 | |
総排気量 | 649cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 67×46(mm)/11.4 | |
最高出力 | 64kW(47PS)/11,000rpm | |
最大トルク | 63N・m(6.4kgf・m)/8,000rpm | |
燃料タンク容量 | 17.3ℓ | |
エンジンオイル容量 | 3.5ℓ | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
キャスター/トレール | 25°30’/101mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR17(58W) |
後 | 180/55 ZR17(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ320mmダブルディスク&2ピストンキャリパー |
後 | Φ240mmシングルディスク&片押し1ピストンキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルリヤショック | |
フレーム形式 | ダイヤモンドフレーム | |
乗車定員(人) | 2 |
※スペックは2016年 CB650F 海外仕様