帰ってきたという不思議な感情におちいる白馬の地
新型コロナウイルスの影響により一昨年まで開催を断念していたが、昨年“LIGHT”の名を冠して復活。そして今回は4年ぶりに通常開催となった“BMW MOTORRAD DAYS JAPAN”。待ち望んでいたBMWライダーに加え、その世界観を体感してみたいという他メーカーのユーザーも含め、過去最多となる6000人以上が参加した。
早朝から多くのライダーが駆け付け、開始早々にイベント記念Tシャツは完売。その他のアイテムも終了までに売り切れるなど、このイベントを待っていたというのがひしひしと感じられる参加者の動向だった。事前販売はせず、今日そのときにゲットして着替えるというベーシックなスタイルだからこそイベントが始まったと感じられるため、このスタイルを今後も貫いてもらいたい。話を聞いた参加者は口々に「また帰ってきた」「ただいまという気持ちになる」など、故郷へ親戚の顔を見に里帰りしてきたかのような雰囲気。
コンテンツや車両、たずさわる人たちが少しずつ変化していてもこの変わらない空気感がそうさせるのだろう。BMWに乗る人を増やしたいというよりも、BMWが作る世界を体感してもらうという基本コンセプトは脈々と受け継がれ、しっかりと参加者に届いている。125ccクラスのバイクで毎年参加しているというツワモノもいて、そのうちBMWにと思いながら数年経っているのだという。あこがれを持ち続け、乗らなくても好きならばそれでいいのだろう。ライダーという大きいくくりでみんながつながっているだけでもすばらしいと思えた。
コンテンツは人気のヒルクライムコンテストに始まり、白馬村パレード走行やオン/オフロード試乗会、ブースなどなど見るところや体感することがたくさんあり、時間が経つのが早く感じるほど充実した内容が復活していた。待ちに待った夜の宴も大復活。気が付くとさっきまで持っていたヘルメットがビールジョッキに変わり、夏祭りのような櫓に設置されたDJブースは提灯でライトアップされるしゃれた演出。オールディーズが流れるなか久しぶりに再会した仲間と祭りの夜を満喫していた。
晴天に恵まれまだまだ夏を感じつつもすごしやすい二日間だったので、夏の締めくくりにはちょうどよかっただろう。もちろん来年も継続して開催されるとのことなので、どんなバイクであってもぜひ参加してみてほしい。
BMWの未来!CE 02初披露
開催概要
- 開催日
- 2023年9月9日(土)~10日(日)
- 場所
- 長野県・Hakuba 47 Mountain Sports Park
- 主催
- BMW Motorrad Japan