旅の途中で、人もバイクもメンテナンス?
タンデムスタイルの連載『はんくらっち!』の著者であるさいとー栄さんが描くコミック『終末ツーリング』の第5巻が発売された。2021年4月に第1巻が発売され、ライダーの間で話題となった本作は、発売即重版となった人気コミックだ。
ツーリングの名所を走る1台のオフロードバイク。2人の少女がタンデムでバイク旅を楽しんでいるように見えるが、周囲の景観はひどく荒れ果てていて……。誰もいない終末世界を2人の少女がバイクでトコトコ駆け回るという異色のツーリングストーリー。主人公のヨーコとアイリの2人が乗るバイクはヤマハのセロー225。終末世界を反映して電動仕様に改造されている。
第5巻の主な舞台となるのはツーリングライダーにおなじみの草津温泉だ。軽井沢から群馬方面へ向かう途中、なんと浅間山の火山ガスを吸ってヨーコが倒れてしまうというところから始まる。新たな出会いもあり、今回も読み応え満点のストーリーとなっている。
【あらすじ】
軽井沢から群馬方面へ向かう途中、浅間山の火山ガスを吸ってヨーコが倒れてしまう。そこに現れた謎の少年に助けられ、一行は草津の温泉街に向かう。エイトと名乗るその少年が管理するその温泉街では湧き出る温泉を活用して水道や電気などのインフラが整備されていた。さらに、野菜の栽培、養鶏、養蜂を営んでおり、食料も豊富で、持続可能な環境ができ上がっていた。2人は、ヨーコの体調が戻るまで草津で湯治生活をさせてもらうことになり、しだいにエイトとも仲よくなってすっかり草津になじんでいくが……。
書籍情報
- 書名
- 終末ツーリング 第5巻
- 価格
- 737円
- 発行
- KADOKAWA