ヤマハのオフロード競技専用車『YZシリーズ』2025年モデルが登場！　〜クロスカントリー編〜

ヤマハの『YZシリーズ』はオフロード専用競技車両で、多くのオフロードライダーから支持を集めている。国内ではモトクロスとクロスカントリーの2系統が販売されており、定期的にバージョンアップを受け、その魅力と戦闘力は高まっている。

 

なお簡単に説明するとモトクロスは人工的に作られたコースで速さを競い合い、クロスカントリーは自然の地形を活かしたコースを長い時間をかけて走る競技になる。そのため、一見同じように見えるマシンでも、モトクロスとクロスカントリーとでは細部に違いがあるのだ。たとえばクロスカントリーモデルはフロント21インチ・リヤ18インチホイールを採用するのに対し、モトクロスモデルはフロント21インチ・リヤ19インチホイールを採用。サスペンションの特性なども異なる。また航続距離を考慮した容量の多いガソリンタンクや、サイドスタンドを標準装備するなどの違いも。

 

その2025年YZシリーズのクロスカントリーモデルが発表された。もっとも注目するのが、3年ぶりにフルモデルチェンジされたYZ250FXだ。主な変更点は1〉国内専用ECUセッティング。2〉膨張室を刷新したショートサイレンサー。3〉軽量設計・後方ダクトの新作エアクリーナーボックス。4〉冷却性を考慮した穴あきタイプの新サイドカバー（右側）。5〉滑らかな形状のエンジンガード。6〉専用チューニングしたエンジン懸架。7〉φ25㎜アクスル径の軽量リヤハブ。8〉ローダウン化に寄与するショートストローク化したフロントサスペンション（ホイールトラベルは2024年モデル比マイナス10㎜）。9〉剛性アップを図ったスチール製フットレストブラケット（左側）と、多岐にわたる。

 

また2ストロークエンジンを搭載するYZ250Xと125Xは冷却性能の向上を図るべく、ラジエターおよび周辺パーツを見直した。それに加え耐水性にすぐれるPVC製バーパッドや、フロントフォークの圧側減衰力調整を工具不要で行なえるようにするなどのモディファイを受けている。

 

なおフラッグシップのYZ450FXは主要諸元に変更はないが、YZシリーズの血統『ブルーファミリー』を強く感じさせるヤマハブルーを主体に、ライトブルーの差し色とホワイトのロゴとグラフィックがあしらわれた外装が新たに採用されている。YZ250FX・YZ250X・YZ125Xも同様だ。

 

ちなみに購入はヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店にて、2024年7月18日から12月1日までの期間限定で予約を受付ける。その順番に応じて10月25日から順次納車という流れになる。ただし予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了するので、YZシリーズに興味がある人は早めに購入を決意してほしい。

 

YZ250FX

SPEC.●全長×全幅×全高：2,170×825×1,265（㎜）●軸間距離：1,480㎜●シート高：955㎜●車両重量：111㎏●エンジン種類・排気量：水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒・249㎤●最高出力：NA●最大トルク：NA●燃料タンク容量：7.8L●燃費（WMTC）：NA●タイヤサイズ：F＝80/80-21・R＝110/100-18●価格：100万6,500円

 

YZ250X

SPEC.●全長×全幅×全高：2,185×825×1,285（㎜）●軸間距離：1,480㎜●シート高：975㎜●車両重量：104㎏●エンジン種類・排気量：水冷2ストローク単気筒・249㎤●最高出力：NA●最大トルク：NA●燃料タンク容量：7.0L●燃費（WMTC）：NA●タイヤサイズ：F＝80/100-21・R＝110/100-18●価格：81万9,500円

 

YZ125X

SPEC.●全長×全幅×全高：2,155×825×1,285（㎜）●軸間距離：1,450㎜●シート高：970㎜●車両重量：97㎏●エンジン種類・排気量：水冷2ストローク単気筒・124㎤●最高出力：NA●最大トルク：NA●燃料タンク容量：7.0L●燃費（WMTC）：NA●タイヤサイズ：F＝80/100-21・R＝●110/100-18価格：77万円

 

YZ450FX

SPEC.●全長×全幅×全高：2,170×825×1,265（㎜）●軸間距離：1,470㎜●シート高：955㎜●車両重量：115㎏●エンジン種類・排気量：水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒・449㎤●最高出力：NA●最大トルク：NA●燃料タンク容量：7.8L●燃費（WMTC）：NA●タイヤサイズ：F＝80/80-21・R＝120/90-18●価格：122万6,500円