【台風7号が接近!】すぐにやってほしい”バイクの台風対策”

台風7号が16日から17日にかけて関東に上陸する恐れがあると、気象庁が発表した。

関東の多いところでは16日の夕方までの24時間で降水量300㎜と、最大瞬間風速は60mという猛烈な風が予想されている。

台風の規模や進路が酷似しているのが、比較的記憶に新しい2019年の台風15号。このときは電柱がなぎ倒され、住宅に直撃するなど災害レベルの被害をもたらした。

 

正直このレベルだとバイクがどうなるかなんてわからないのだが、ひとまず台風対策はしっかりしておくべき。筆者自身は致命的な台風の被害を受けたことはないが、過去に友人から“バイクが台風で倒れてエンジンがかからないし、カウルが割れてしまった…どうしたらいい?”と連絡をもらったり、自身のバイクの様子を見に行ったら、お隣さんのバイクが倒れていたり…と悲しい光景を目の当たりにしてきた。そんな経験をする人が少しでも減ってくれたら…ということで、この記事ではバイクのための台風対策を紹介するので、参考にしてみてほしい。

バイクの台風対策一覧

今すぐできる&必須の対策

通風機構のないバイクのカバーを外す

・ギヤを1速に入れる

・センタースタンドは使わず、サイドスタンドを使う

・周囲に飛んできそう&飛ばしてしまいそうなモノがないか確認

・マフラーの排気口をふさぐ

・フロントブレーキロック

できることならやっておきたい対策

・壁際に寄せる

・タイダウンやロープなどで固定する

・バイク複数台はまとめて固定

・屋内で保管

 

まずは今すぐできる対策から1つずつ解説

・バイクのカバーを外す

雨風にさらされるのは極力避けたいのが本音だが、バイクカバーをかけたままだと風が当たる面積が増えてしまう。さらに通風機構がないと風がバイクのカバーの中に吹き込んで膨らみ、転倒のリスクがかなり上がる。

 

・ギヤを1速に入れる

四輪は瞬間風速35mを超えると横転するといわれているので、60mなんていう風をバイクが受けたら一瞬で吹き飛んでしまう可能性もある。飛ばなかったとしても、ニュートラル状態では簡単にバイクも動いてしまうし、スタンドが払われて転倒のリスクもある。それに万が一通行人や車、家などにぶつかってしまっては大変。ギヤを1速に入れて、極力バイクが動かないようにしておく。

 

・センタースタンドは使わず、サイドスタンドを使う

センタースタンドだとタイヤが浮き、接地面積が減ってしまう。風にあおられると簡単に倒れてしまう。対してサイドスタンドはフロントタイヤとリヤタイヤ、そしてサイドスタンドという3点でバランスを保つため、車体は比較的安定する。このときハンドルロックはしっかりと!

 

・マフラーの排気口などをふさぐ

水が車体に侵入しないよう、マフラーの排気口は養生テープなどでふさいでおくのがおススメ!多量の水がマフラーから侵入してしまうと、場合によってはエンジンに悪影響を及ぼし、最悪エンジンが破損してしまう可能性があるからだ(ウォーターハンマー現象)。

また、マフラーだけではなく年式の古いバイクなどは、むき出しの電装系パーツが濡れないよう対策を講じておいたほうがいいだろう。

 

・フロントブレーキロック

ギヤを1速に入れるのにあわせてやっておきたいのがフロントブレーキロック。バイクがとにかく転がらないように徹底することが大切で、バイク用品店などで専用品が買えるほか、タイダウンやロープなどでフロントブレーキレバーを握った状態で固定してもいい。

 

・周囲に飛んできそう&飛ばしてしまいそうなモノがないか確認

まずは普段使っているバイクカバーや、工具箱などは、自宅に保管しよう。風で飛んで行って通行人にけがを負わせてしまう可能性もある。逆にバイクを停めている周辺に、飛んできそうなモノがないかを確認しよう。もし持ち主がわかっていて、一言言える関係なら何らかの策を講じてもらおう。

 

 

 

次はできることならやっておきたい対策を紹介する。こちらは自宅の駐輪環境などによって左右されるため、集合住宅などの場合はあらかじめ管理人への確認を行なうなどしておくといいかもしれない。

・壁際に寄せる

車体の右側に壁が来るように、壁際に寄せておくと最強だ。寄せるときはできる限りしっかり寄せて、ギヤを1速に入れてフロントブレーキロックをすればOK。サイドスタンド側から風を受けて、壁側にバイクが傾いてボディに傷が…!という可能性もあるかもしれないが、倒れるよりマシだ…。

 

・タイダウンやロープなどで固定する

もし壁やブロック塀に穴が開いていたり、頑丈なフェンスなどが近くにある場合はタイダウンやロープなどを使ってバイクを固定しておくと安心度が上がる。

 

・バイク複数台はまとめて固定

所有しているバイクが複数台あるのなら、バイク同士をまとめて固定するのもおススメ。サイドスタンドが両車外側に来るように、片方のバイクとはフロントの方向を逆にして互いに支えあう形にしておくべし。

・屋内で保管

最終的にこれが一番最強の台風対策ではある。しかしいきなり屋内に停められる場所を探すなんて難しいと思う。近隣のバイク仲間でガレージを所有している人とかに相談するのもいいかもしれない。

 

 

ここで紹介した台風対策は、もちろんやったことで絶対にバイクが絶対に倒れないというわけではない。しかし、少しでもリスクを軽減しておくことが大切だ。

また、バイクの台風対策だけではなく自宅の周りやベランダなどに置いている植木鉢や、物干し竿などは屋内に収納するなどの対策も行なおう。そしてなるべく外出を控えるなど、自身の身の安全も確保しよう。気象庁の台風情報や、災害対策情報なども合わせてチェック!

 

・気象庁の台風情報
・気象庁が公開している災害対策

 

 

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