9月26日にKADOKAWAから『女ひとり、インドのヒマラヤでバイクに乗る。』が発売された。著者は里中はるかさん。彼女は旅とバイク、そしてお絵描きが好きな会社員。愛車はBMW F800GSで、神奈川県出身の女性ライダーだ。
そんなはるかさんが200ページの、読み応え十分な初のコミックエッセイを執筆した。
ー都会での生活にメンタルを消耗した彼女が、思い切って1カ月の夏休みを取得し、ライダーの聖地ともいわれているインドの“ラダック”へと向かった。インドでは高山病による体調不良で体重が激減するなど決してラクな旅路ではなかったが、このひと夏の旅ではるかさんが得られたものとは…ー
実際に走ったツーリングルートや道中で起きたハプニングなどが赤裸々につづられ、はるかさんがその五感で、得られた感動体験は写真やイラストを織り交ぜて描かれ、ページのところどころに記されたQRコードをスキャンすると、はるかさんが撮影した動画が見られるようになっている。本を読み進めつつ、同時に動画も視聴していくとまるで追体験をしているかのようでリアルさが増すかもしれない。
1ヶ月間にわたるインド旅のスケジュールは1日単位で記され、旅に持って行ったモノやラダックでレンタルしたバイクなどもくわしく紹介されている。また、インドならではのトイレ事情や、バイクに乗っていない時間の過ごし方や服装なども書かれているので、インド旅を今後したいと考えているライダーはインド旅の参考書としても活用できる。旅気分を味わいたいというライダーじゃない人も、ぜひとも読んでほしい1冊となっている。
- 作品名
- 女ひとり、インドのヒマラヤでバイクに乗る。
- 出版社
- KADOKAWA
- 価格
- 1,760円
- ページ数
- 200ページ