【開催レポート】オシャレして、バイクに乗って、自由にゆったりすごせた“LONG LEGS RYDERS RUN 2024”

10月12日(土)に、チャリティーイベント“LONG LEGS RYDERS RUN2024(LLRR)”が神奈川県・横浜市にあるパシフィコ横浜 臨港パークで開催された。

イベントの主催は、レザージャケットやヘルメット・シューズなどのライディングギアを販売するブランド・RIDEZ。

 

本イベントの目的は“日本の子供たちの未来を明るくすること”だ。あまり知られていないかもしれないが、日本は子供の貧困率が高いという現状がある。厚生労働省が発表しているデータによると過去3年で徐々に改善傾向にあるものの、いまだに子供の9人に1人が貧困状態にあるという。

主催するRIDEZは、LLRRを開催するにあたり、“互いに愉しむこと、助け合うこと“といった想いをうたっている。こうした現状を少しでも良くするためにバイクを通じて何らかの取り組みを行なえたら、そういった想いをカタチにしたのがLLRRなのだ。

 

初回は2022年。今回で3回目となり、前回より約1ヶ月早い10月中旬に開催となった。前の週までは秋らしい肌寒い気候だったのだが、この日は、昼前からは少し汗ばむほどで天気には恵まれた。

開場時刻が近づくにつれて続々と来場するライダーたちは、テーラードジャケットやレザージャケット、ネクタイなどを締めてスマートな装いで自慢の愛車に乗ってくる。車種はさまざまで、クルーザーやスポーツバイク、とくにクラシック系のモデルが多く、国産から海外メーカーまで幅広い。

 

パレードランへの参加は一口1,500円の募金と事前申し込みが必要である。受付ではパレード参加者に淡いブルーのオリジナルバンダナが手渡され、腕に巻いたりバイクに結ぶ姿が見られた。

 

会場には本イベントに賛同したスポンサー企業がブースが立ち並ぶ。今年初出展の企業や昨年から引き続きのところもあり、展示車両や試乗車なども用意されていたりと、見て・体験して楽しむこともできるのだ。

 

参加者たちが受付を済ませると、駐車スペースにズラリと並んだバイクを眺めたり、これまでの開催で知り合った参加者同士で談笑したり、ブースを回るなど各々がのんびりとした時間をすごす自由なスタイル。

10時になるといよいよ開会式がスタートし、今回の寄付先であるNPO法人神奈川子ども未来ファンドの理事長によるあいさつやパレードランについての説明が行なわれ、ひと段落した11時にパレードランが始まった。

 

今回からパレードランの先導車はクラシックカーになり、より一体感が増した車列は千鳥走行で交通の流れに乗って進んでゆく。手を振ったり、ジェットヘルメットから垣間見える笑顔が印象的だった。土曜日の横浜は非常ににぎわっていることもあり、赤レンガ倉庫やワールドポーターズ付近を走っていたり、信号待ちをしていると道行く人が興味津々で隊列を見ていた。参加者が手を振るとそれに応えるように通行人も手を振り返してくれるなど、パレードランによってこのイベントの存在をアピールできたのではないだろうか。

 

パレードランを終えるとまたしばらくはフリータイムが訪れる。写真や動画撮影をしたり、コーヒーを片手にバイクを眺めながら談笑したり、バイクの試乗をする人などさまざまだ。また、横浜のライダーズカフェ“Café JB”と世田谷の“UNITED Cafe”が飲食ブースを構えており、ベンチに腰掛けてランチタイムを楽しむ人もいてゆったりとした時間が流れていた。

13時からは恒例のアワード発表が行なわれた。もっとも寄付額が多かった人に贈られる“BIG DONATION AWRD”は八王子市在住の男性。もっとも遠方から参加した“LONG DISTANCE AWRD”は岐阜県在住の男性が、そして最年長の参加者“RESPECT FOR ELDER AWRD”は神奈川県在住の78歳の男性が受賞した。それぞれRIDEZのライディングギアと交換ができる目録が贈呈された。

そしてイベントも終盤に差しかかり、参加者全員での記念撮影を実施。その後イベント終了まで、希望する人はスナップフォト撮影となった。

筆者はこれまで同イベントでスナップフォト撮影を担当させていただいているのだが、3年連続でお会いしている人もいて、「去年もカッコよく撮ってくれてありがとうございました!」とお礼まで言いに来てくれる(覚えていてくれてとてもうれしいです)。

 

筆者にとっては1年の中で最も楽しみなイベントであり、“オシャレで紳士淑女なあの人たちとまた会えるんだ“と毎年開催が待ち遠しい。こんなふうに参加者同士、スタッフという垣根も越えて交流が生まれ、各々が自由にゆったりと楽しむイベントなのだ。それにジャケットやスーツに身を包んでバイクに乗るという体験は、このイベントならでに違いない。LLRRの開催目的に賛同するならば、来年はぜひとも参加してみてほしい。

フォトスナップ

LONG LEGS RYDERS RUN 公式HP

 

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