冬でもツーリングを楽しめるスポットの一つ神奈川県三浦半島。数多くの観光スポットや美味な海鮮料理、走って気持ちのい海岸線や適度なワインディングがあり、ライダーなら楽しめる土地だ。その中にある『葉山』でライダーにオススメのカフェが2024年8月にグランドオープンしたのを知っているだろうか?
そのカフェの名前は『Felicity Cafe』。Felicity=フェシリティは英語で『幸福』を意味する。このフェシリティカフェを運営するのは、写真をはじめとしたさまざまなクリエイティブワークで活躍する桐島ローランドさんだ。桐島さんはライダーであり、2007年にはパリダカールラリーにも参戦するほどの剛の者として知られている。
コロナ禍に桐島さんは東京から葉山に移住。母が育った地で縁のある場所なんだそう。バイク以外の趣味であるSUPやeMTBなどを楽しみながら生活を送っていたそうだが、ある日サイクリングに出かけると、ビンテージのトライアンフが置かれておるショップを発見。そこはトライアンフをはじめとするビンテージバイクをカフェレーサーテイストに仕上げるカスタムを手がける『幸福商會』だった。
ショップオーナーと立ち話をしていると、店を畳むという話に。そのころちょうど『友人たちと趣味や遊びをシェアでき、自分のバイクやeMTBなんかをいじれるガレージ的な空間がほしい』と思っていた桐島さん。すぐにこの建物をゆずってほしいと交渉を開始した。実は他にもこの幸福商會の建物に興味を持っていた人がいたそうだが、桐島さんが新しい所有者になったのである。
当初は自分の趣味、仲間と楽しむ空間にすることを考えていた桐島さんだったが、たくさんの人が楽しめる空間にしたいと方向転換。そこで『カフェ』という結論に落ち着いた。2024年2月からリノベーションのための工事をスタートさせ、7月にプレオープン、そして8月にグランドオープン。妥協することなく、桐島さんのこだわりをとことん盛り込んだという。
店内に入ると天井が高く、開放的な雰囲気を感じる。梁がむき出しになっていて無骨さはあるものの、全体的に白でまとめられているので落ち着いてすごせる。ちょっとした休憩でさっとコーヒーやフードを楽しむのもありだが、腰を据えてじっくり読書などを楽しむのもあり。
提供されるコーヒーやフード、マシンも桐島さんのこだわりが込められている。コーヒー豆はいろいろ取りそろえられているが、中にはスペシャリティグレードのモノも。都内では高額になりがちだが、ココではリーズナブルな価格で楽しめるのもポイントだ。フードは今のところグルテンフリーのワッフルがメイン。今後はドリンクを含め、フードもパニーニやカレーなど、徐々に増やしていくそうだ。
店内にはレアなバイクが展示されていたり、AIを使って制作されたカフェレーサーの写真などなど、ライダーズカフェになっているが決してライダー限定の空間ではない。SUP・eMTB・ゴルフなどを楽しむ桐島さんは『いろいろなジャンルのお客さんが集まって。幸せを感じてほしい』と語る。一人で考えに耽りながら一杯のコーヒーを楽しむのもありだし、ライダーとSUPを楽しむ人が交流を深め、そこからたくさんの新たな楽しみを見つけられるかもしれない。ゆえにフェシリティカフェのテーマは『いっぱいの幸せ』なのだ。
まだ産声を上げたばかりの空間だが、今後はコーヒーやフードを楽しむだけでなく、ワークショップやライブなども展開していく予定とのこと。ぜひツーリングがてら足を運んで、いっぱいの幸せを感じてほしい。
CONTACT
- SHOP DATE
- フェリシティ・カフェ
- 住所
- 神奈川県三浦郡葉山町上山口2432-3
- 電話
- 080-8758-4368
- 営業時間
- 月〜金:10:00-17:00
土:9:00-19:00
日:9:00-17:00