ヤマハは『The Total Ténéré – Top in Adventure』をコンセプトに、オフロードでの高い走破性とツーリングでの利便性をより高次元で両立させたアドベンチャーツアラーのテネレ700を2020年にリリース。扱いやすくパワフルなCP2エンジン(水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒688㏄)と、フロント21インチ・リヤ18インチホイールを組み合わせ、オフロード志向の強いライダーから支持を集めている。そのテネレ700の2025年モデルが大幅にブラッシュアップされ、3月31日から発売されるぞ。
主な変更点は6点ある。1点目は電子制御スロットル『YCC-T』の採用とインテーク形状の変更により、全回転域でのリニアなレスポンスと低回転域のトルクアップをはたした。2点目は走行支援テクノロジーの強化だ。2種類の走行モードやトラクションコントロール(オン/オフ切替可能)。さらには別売りアクセサリーもクイックシフターを導入すれば加減速時いずれもシフトアップ&ダウンが可能に。なお前後オン・前後オフ・リヤのみオフの3モードABSも健在だ。3点目は前後サスペンションで、フロントはバルブの仕様を見直すともにプリロードアジャスターを追加し、リヤはストローク量を増加。これらによってより接地感を得やすくなり、安定したパフォーマスに結びついたという。
ここまでは性能面での変更で、以下は機能面などになる。4点目はライダー・タンデマーが一体となったフラットシートを採用。加えてフットペグを大型化し、クラッチプッシュレバー位置の&プロテクションカバーを変更。これらによってライディング時の自由度がアップしている。5点目は『Y-Connect』によるスマートフォン連携機能が盛り込まれた6.3インチフルカラーTFT縦型メーターの採用、USB-C充電ポートの標準装備することにより使い勝手が向上。6点目は4灯LEDの新ヘッドライトの採用になる。
大幅に魅力の増した2025年モデルのカラーは、ブルー・マットグレー・ライトブルーの3色展開。価格は147万4,000円になる。またローダウンシート&リンクを装備した『ロー』もラインナップされるので、足つきに不安がある人はローを選んでみてはいかがだろうか。
Ténéré700
※写真はMT-07 Y-AMT
Ténéré700主要諸元
- モデル名
- Ténéré700
- 型式
- 8BL-DM17J
- 全長×全幅×全高
- 2,370×935×1,455(㎜)
- 軸間距離
- 1,595㎜
- シート高
- 875㎜
- 車両重量
- 208㎏
- 燃費消費率*1(WMTCモード値[クラス]*2)
- 24.6㎞/L〈25.8㎞/L〉[クラス3・サブクラス3-2]1名乗車時
- 原動機種類
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ
- 気筒数配列
- 並列2気筒
- 総排気量
- 688㎤
- 最高出力
- 54kW(73ps)/9,000rpm
- 最大トルク
- 68N・m(6.9㎏f・m)/6,500rpm
- 変速機形式
- 常時噛合式6段リターン
- 燃料供給装置形式
- フューエルインジェクションシステム
- 燃料タンク容量
- 16 L
- タイヤサイズ(フロント・リヤ)
- F=90/90-21 M/C 54V・R=150/70R18 M/C 70V ※前後チューブタイヤ
- 乗車定員
- 2名
※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります ※2 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
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