2016年1月27日に開催されたカワサキのニューモデル撮影会に用意されていたZX-14R ABSハイグレード。ZX-14R ABSをベースに、ブレンボのモノブロックキャリパー・ローター・ラジアルポンプマスター、オーリンズのリヤショックなどを標準装備したモデルで、その名称どおりハイエンドなパーツがおごられているモデルなのだ。専用のキャンディーカラーに、スペシャルグラフィックも採用していて、スタンダードモデルよりも数段質感が高くなっており、まさに“カワサキの旗艦”という貫録を備えていた。 下を見てもらえば装備の詳細はわかるけれど、それでいて販売価格はZX-14R ABS比で18万3,600円高の186万8,400円に抑えられているから驚きだ。
ブレンボで固められたフロントブレーキ
ブレンボ製の市販キャリパーとしては、もっともハイグレードなモノとなるM50 アルミモノブロックキャリパーと、同じくブレンボ製のΦ310mmディスク、ブレンボ製ラジアルポンプマスターが組み合わせられたフロントブレーキシステム。ブレーキホースもステンレスメッシュを標準装備している。
リヤショックにはオーリンズを採用
リヤショックにはカワサキがオーリンズと共同開発をしたTTX39というショックユニットを採用している。工具を使用することなく、アジャスターノブを回すだけで無段階のプリロード調整&圧・伸びの減衰調整が可能だ。シートレール部には誇らしげなÖHLINSのプレートがあしらわれる。ちなみにZX-14Rシリーズでは、車体左側にセンタースタンドがけや引き起こしの際に役立つアシストグリップが装着されているのも特徴だ。
その他にも専用装備が多数
その他にも、アルミ削り出しのフロントフォークキャップやステアリングステムナットなど、各所に専用パーツがおごられており、スタンダードモデルから質感を高めている。また、2016年 ZX-14R ABSではアジア市場向けのモデルに限り、従来モデルよりも上方に13.2mm、手前に13.3mm、ハンドル幅も16.8mm広い位置にハンドルポジションが変更されているため、ゆとりあるライディングポジションとなっているのだ(スタンダードモデルも同様のハンドルポジション)。
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | ZX-14R ABS High Grade | |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 2,170×780×1,170(mm) | |
軸間距離 | 1,480mm | |
最低地上高 | 125mm | |
シート高 | 800mm | |
車両重量 | 269kg | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列4気筒 | |
総排気量 | 1,441cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 84×65(mm)/12.3 | |
最高出力 | 147.2kW (200PS)/10,000rpm[ラムエア加圧時:154.5kW (210PS)/10,000rpm] | |
最大トルク | 158.2N・m (16.1kgf・m)/7,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |
燃料タンク容量 | 22ℓ | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | デジタル | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.611 |
2速 | 1.947 | |
3速 | 1.545 | |
4速 | 1.333 | |
5速 | 1.154 | |
6速 | 1.036 | |
一次減速比/二次減速比 | 1.556/2.471 | |
キャスター/トレール | 23°00’/93 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) |
後 | 190/50ZR17M/C (73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ310mmダブルディスク&ラジアルマウント 対向4ピストンキャリパー |
後 | Φ250mmシングルディスク&対向2ピストンキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ43mm 倒立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルリヤショック | |
フレーム形式 | アルミ製モノコック | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 186万8,400円 |
ブライト
078-326-6515