2代目 CB400SF HYPER VTEC まとめ。99年から06年までのカラバリも

1992年4月に初代モデルが登場したのち、1999年に初のフルモデルチェンジを受けたCB400SF。2代目 CB400SFはエンジンにHYPER VTECを盛り込むとともに、新設計のフレームやサスペンションが採用されている。HYPER VTECの詳細に関しては下で説明しているが、その効果として低中回転域での豊富なトルクと、高回転域での伸びを両立しつつ、定地燃費値は1998年モデルまでの34.7km/ℓから37km/ℓへと向上している。 新設計のダブルクレードルフレームは剛性バランスを見直すとともに、リヤショック長やキャスター角の変更、ホイールベースのショート化、従来モデルよりも10mm低く設定されたエンジン搭載位置などにより、スポーティかつ扱いやすいハンドリングを追求している。 フロントフォークにはCBR900RRに採用されているものと同様のツーピースタイプのボトムケースを、リヤショックにはリザーバータンク&2段階のスプリングレート調整機能付きのタイプを採用。前後タイヤはバイアスタイヤからラジアルタイヤに変更されている。なお、これらの変更に伴い徹底的な軽量化も実施。それによって、従来モデル比で約6kg(乾燥重量)の大幅な軽量化を実現した。 2007年12月にはHYPER VTEC Revoへと進化を遂げた3代目 CB400SFへとモデルチェンジをはたしている。

 

HYPER VTECって何なの?

HYPER VTECとは、エンジンの回転数に応じて、1気筒あたりのバルブ作動数を切り替えることで、低中回転域での力強いトルク感と高回転域でのパワー感を両立しつつ、燃費性能の向上も図ったシステムのこと。 油圧により、バルブとカムの間に設けられた切り替えピンが可動することで、カムの動きをバルブに伝えるor伝えないを決める。HYPER VTECでは、6,750rpmに達すると、切り替えピンが油圧で押されることで、2バルブから4バルブへと作動を切り替える。

2002年1月に販売を開始したHYPER VTEC SPECⅡでは、2バルブから4バルブへの切り替えタイミングが6,750pmから6,300rpmに変更されている。また、エアクリーナーボックスの剛性や排気系の見直しにより、2バルブから4バルブへの切り替わり時の音圧変化と、排気サウンドの変化が体感しやすいように音圧の調整も行なわれている。 2003年にはHYPER VTEC SPECⅢへと進化。HYPER VTEC SPECⅡまでは、すべてのギヤで同じバルブ切り替えタイミングが採用されていたのだが、HYPER VTEC SPECⅢでは、1速から5速までと、6速でバルブの切り替えタイミングが変更された。1速から5速までは6,300rpm、6速は6,750rpmで2バルブから4バルブへと切り替わるとともに、6速のみ専用の点火時期マップが設定されている。

 

COLOR VARIATION

1999年モデル

HYPER VTECを搭載した初年度のモデルとなる1999年モデル。ストライプパターンを採用したシルバーと、ソリッドカラーのブルー&ブラック合わせて、計3色での展開だった。

 

 2000年モデル

2000年モデルでは、シルバーは1999年モデルからの継続としつつ、ブルーは新たにストライプパターンを追加。さらに、新色となるレッドが追加された。細かな変更点としては、リヤショックのスプリングの色がブラックからレッドに変更を受けた。

 

2001年モデル

2001年モデルでは、タンデムステップホルダーのカラーがブラックへと変更されている。また、スタンダードカラー3色に加えて、カラーオーダープランも新たに設定。タンク&前後フェンダー(全7色)×ホイール(全3色)合わせて21色のバリエーションの中から自分の好みのカラーリングを選ぶことができた。

 

2002年モデル

HYPER VTEC SPECⅡへと進化した2002年モデルでは、ストライプパターン2色、ソリッドカラー2色の計4色をラインナップ。このモデルより、フロントフォークにフォークガードが新採用されるとともに、アルマイト加工をほどこしたラジエターサイドカバーが装備されている。

 

2003年モデル

2002年モデルのカラーリングをベースに、往年の名車・CBX400Fのカラーリングをイメージしたレッドが新たに追加された。なお、ホンダの発表によると2002年12月の時点で、1992年12月の販売開始以来、CB400SFシリーズは累計出荷台数15万6,000台を達成したという。

 

2004年モデル

HYPER VTEC SPECⅢへと進化を遂げた2004年モデルでは、新色のシルバーを合わせて計3色でのカラー展開だった。 なお、このモデルよりシート高は5mm下げられ755mmに。そのうえで、シートやサイドカバーの形状をスリム化することで、足つき性が向上している。さらに、マルチリフレクターヘッドライトやLEDテールランプ、アルミ製のグラブレールなども新採用している。

 

2005年モデル

ツートーンカラーのレッド、ストライプパターンのシルバー・ブルー、ソリッドカラーのブラックの計4色での展開だった2005年モデル。このモデルより、無段階調整式のプリロードアジャスターがフロントフォークに追加されるとともに、シートクッションに高密度ウレタンが新採用された。

 

2006年モデル

2006年モデルでは新色のパールヘロンブルーが追加され、スタンダードカラー2色、ソリッドカラー2色の計4色での展開だった。また、スモーククリアレンズの前後ウインカーを新採用するとともに、イグニッションコイルが従来モデルよりも大型化されている。

 

SPECIFICATIONS

車名(通称名) CB400SF(1999年)
型式 BC-NC39
全長×全幅×全高 2,050×725×1,070(mm)
軸間距離 1,415mm
最低地上高 130mm
シート高 760mm
車両重量 188kg
燃料消費率 定地燃費値 37km/ℓ
エンジン種類 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒
総排気量 399cm3
内径×行程/圧縮比 55×42(mm)/11.3
最高出力 39kW(53ps)/11,000rpm
最大トルク 39N・m(3.9kgf・m)/9,500rpm
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 18ℓ
潤滑方式 ウェットサンプ
燃料供給方式 キャブレター
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ
クラッチ形式 湿式多板
トランスミッション形式 常時噛合式6段
ギヤ・レシオ 1速 3.307
2速 2.294
3速 1.750
4速 1.421
5速 1.240
6速 1.130
一次減速比/二次減速比 2.171/2.933
キャスター/トレール 25°15’/89mm
タイヤサイズ 120/60ZR 17(55W)
160/60ZR 17(69W)
ブレーキ形式 ダブルディスク&対向4ポットキャリパー
シングルディスク&片押し1ピストンキャリパー
懸架方式 インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク
スイングアーム,ツインショック
フレーム形式 ダブルクレードル
乗車定員(人) 2
メーカー希望小売価格 60万9,000円

※ストライプパターンは1万円高

 

ホンダお客さま相談センター

0120-086819

https://www.honda.co.jp/motor

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