CB400SFの歴史はここから始まった!! 1992年 初代 CB400SF まとめ

20年以上にわたり、400ccクラス不動の人気車として君臨し続けるCB400SF。その初代モデルが登場したのは、1992年4月のことであった。 その後、1999年にはHYPER VTECを搭載した2代目へ、2007年にはHYPER VTEC Revoを搭載した3代目へとモデルチェンジをはたし、熟成を重ね続けている。 低回転域での扱いやすさと高回転域でのパワー感を両立した水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列4気筒エンジンを、丸形断面パイプのダブルクレードルフレームに搭載するCB400SF。フロントに110/70-17・リヤに140/70-17サイズのバイアスタイヤを履くとともに、インナーチューブ径Φ41mmのフロントフォーク、リヤにリザーバータンク付きのツインショックを採用している。

1,455mmのロングホイールベース設定や、5.5ℓの容量を確保したシート下のユーティリティスペースや、左右4ヶ所の荷かけフック、センタースタンド、18ℓ容量のタンクなどを標準採用することで、日常での扱いやすさにも配慮したまさに王道ともいうべきパッケージング。また、メガホンタイプのサイレンサーやシンプルな形状のテールカウルなど、初期のCB400SFのデザインはレトロなネイキッドスタイルを意識していたことが見て取れる。 この後のモデルチェンジでは、ホイールベースがショート化されたり、前後タイヤがバイアスからラジアルに変更されたり、HYPER VTECが搭載されたりしているものの、車体の根本的な構造に大きな変化は2016年モデルまででは見られない。素性のよさを活かしつつ、熟成を重ねていったからこそ、押しも押されもせぬ400ccクラスの代表車種となったのだろう。

 

VersionRとは?

1995年3月10日より登場したCB400SF バージョンR。吸排気系の変更による高回転域でのパワー感の向上をねらうとともに、ビキニカウルが装着されたバリエーションモデルだ。 エンジン回転数・スロットル開度・スロットルの区間移動速度に応じた最適な点火時期を供給するPGM-IG(電子制御点火装置)の採用や、キャブレター・エアファンネル長・バルブタイミングの変更、アルミ製サイレンサー採用の新設計エキゾーストシステムを標準装備することで、パワーフィーリングの向上を追求。そのうえで、フレームはダウンチューブにクロスパイプを追加することで、車体剛性の最適化も図られている。

 

Version Sとは?

1996年3月にバージョンRに代わる形で登場したCB400SF バージョンS。PGM-IG(電子制御点火装置)や、アルミ製サイレンサー採用のエキゾーストシステム、ダウンチューブのクロスパイプなどの変更点はバージョンRから受け継ぎつつ、フローティングタイプのフロントブレーキディスク、対向4ポットキャリパー、アルミ鍛造カバー付きの専用リヤショックなどを標準装備している。1997年モデルからは、フロントブレーキがブレンボ製の異径4ポットキャリパーへとアップグレードされた。 なお、画像はホンダ創業50周年を記念して、1998年7月1日に発売されたCB400SF Version S 50th アニバーサリースペシャルだ。専用の車体色や、ゴールドのホイール、50周年記念エンブレムなどを採用している。

 

開発時に描かれたスケッチ

 

COLOR VARIATION

1992年モデル

 

1994年モデル

 

1995年モデル

 

1996年モデル

 

1997年モデル

 

1998年モデル

 

SPECIFICATIONS

車名(通称名) CB400SF(1992年)
型式 NC31
全長×全幅×全高 2,085×735×1,080(mm)
軸間距離 1,455mm
最低地上高 125mm
シート高 770mm
車両重量 192kg
燃料消費率 定地燃費値 34.7km/ℓ
エンジン種類 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒
総排気量 399cm3
内径×行程/圧縮比 55×42(mm)/11.3
最高出力 39kW(53ps)/11,000rpm
最大トルク 37N・m(3.7kgf・m)/10,00rpm
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 18ℓ
潤滑方式 ウェットサンプ
燃料供給方式 キャブレター
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ
クラッチ形式 湿式多板
トランスミッション形式 常時噛合式6段
ギヤ・レシオ 1速 3.307
2速 2.294
3速 1.750
4速 1.428
5速 1.240
6速 1.130
一次減速比/二次減速比 2.171/2.800
キャスター/トレール 27°15’/109mm
タイヤサイズ 110/70 17(54H)
140/70 17(66H)
ブレーキ形式 ダブルディスク&対向4ポットキャリパー
シングルディスク&片押し1ピストンキャリパー
懸架方式 インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク
スイングアーム,ツインショック
フレーム形式 ダブルクレードル
乗車定員(人) 2
メーカー希望小売価格 58万9,000円

※ツートーンカラーは1万円高

 

ホンダお客さま相談センター

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