2016年4月より、フルモデルチェンジをはたしたブルターレ800の2016年モデルが販売を開始する。エンジン&シャシーの見直しから、デザインのリニューアルまで、あらゆるパートを刷新して生まれ変わったブルターレ800の詳細を見てみよう。 まずは、従来モデルよりも精悍さを増したデザインから。フルLEDのプロジェクターヘッドライトを採用するフロントフェイスは、ヘッドライトステーと一体化して見えるスタイリッシュなデザインに。新デザインのタンクは、ロゴも新たにリニューアルされている。 また、シート&テールカウルの形状も大幅に変更されており、よりフラットでシャープな形状となることでスポーティさが強調されている。ちょっと画像ではわかりにくいかもしれないが、シート下側の部分はなんと大胆にも空洞になっているのだ。 その他、シュラウドやエンジンカバーのデザインもリニューアル。シュラウドの下半分とエンジンをブラックアウトすることで引き締まった印象に仕上がっている。サイレンサーカバーはデザインが変更されるとともに、ステップ&タンデムステップも兼ねたユニークな形状となっている。
改良を受けたエンジンは、最高出力こそ従来モデルよりも9PSダウンの85.3kW(116PS)/11,500rpmとなったが、最大トルクは約3N・mアップの83N・m(8.4kgf・m)/7,600rpmに。そのうえで、最大トルク発生回転数は従来モデルよりも1,000rpm低くなっており、トルクフルなエンジン特性となっている。また、EURO4に適合したことで、国内仕様も本国仕様とまったく同じパワーを発揮することが可能となった。 シャシーに関しては、マルゾッキ製のインナーチューブ径Φ43mmの倒立フロントフォーク(ストローク量は125mm)や、片持ちスイングアーム&ザックス製のリヤショック(ストローク量は124mm)はそのままに、ホイールベースが従来モデルよりも約20mm延長され、1400mmへと変更された。それに合わせて、トレール量は8.5mm増やされ、103.5mmの設定となっている。 さらにシフトアップ&ダウンの両方に対応するクイックシフターや、2015年10月にデビューしたばかりのディアブロ・ロッソⅢをいち早く純正タイヤに採用していたりと注目ポイントは多い。 なお、バリエーションモデルとしてワイドなリヤタイヤを履き、ドラッグレーサー風のスタイリングに仕上げられたブルターレ800 ドラッグスターもラインナップされている。
COLOR VARIATION
2015年モデルと見比べてみると
ヘッドライト周囲を帯状に光るLEDヘッドライトが目を引く2016年モデルのブルターレ800。基本的なシャシー構成自体に大きな変更はないが、フロントまわりやタンク、シュラウド、テールなどほぼすべてのパートにわたってデザインが変更され、従来モデルよりもさらにスタイリッシュなデザインに仕上がっていることがわかる。
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | BRUTALE800 | |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 2,045×875×-(mm) | |
軸間距離 | 1,400mm | |
シート高 | 830mm | |
車両重量 | 175kg(乾燥重量) | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク 4バルブ並列3気筒 | |
総排気量 | 798cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 79×54.3(mm)/12.3 | |
最高出力 | 85.3kW(116PS)/11,500rpm | |
最大トルク | 83N・m(8.4kgf・m)/7,600rpm | |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |
燃料タンク容量 | 16.5ℓ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | カセット式6速 | |
トレール | 103.5mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70-17 |
後 | 180/55-17 | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ320mmダブルディスク&ラジアルマウント 対向4ポットキャリパー |
後 | Φ220mmシングルディスク&2ピストンキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ43mm マルゾッキ製倒立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,ザックス製シングルショック | |
フレーム形式 | トレリスフレーム | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 149万400円 |
※画像はすべて本国仕様となります
MVアグスタジャパン
0538-23-0861