ヤマハ・MTシリーズに998cc並列4気筒エンジン搭載のMT-10が登場!!

ヤマハから、MTシリーズのトップに君臨するフラッグシップモデル・MT-10が発表された。MTシリーズのロゴを意識したフロントカウルやマッシブなボディデザインなど、アグレッシブなスタイリングを与えられたMT-10だが、その中身も見た目に違わぬ過激な仕上がりだ。

エンジンはYZF-R1ゆずりのDOHC4バルブ 並列4気筒 998ccエンジンを搭載。2015年に発売された最新型のYZF-R1のエンジンをベースに、インテークやエキゾーストパイプの形状変更などにより低中回転域のトルクアップを図っている。 その結果、最高出力で118kW(160.4ps)/11,500rpm、最大トルクで111N・m(11.3kgf・m)/9,000rpmを発揮する。

3パターンのパワーモードセレクト機能を備えるとともに、3段階のトラクションコントロールシステムを採用。アシスト&スリッパークラッチも2015年の新型YZF-R1と同様のモノを採用している。

また、クルーズコントロールシステムを標準装備していることも大きな注目ポイント。4・5・6速で機能し、50km/h~180km/hの間で設定が可能だという。坂道や下り坂などでも設定したスピードをキープしてくれ、ブレーキ・クラッチ・アクセル操作を感知すると自動でキャンセルされる仕組みだ。解除後の再設定はボタン一つでできるという。

フレームは新型YZF-R1のモノをベースに、街乗りも視野に入れ剛性バランスを最適化。さらに各種ボックス類など、オプションパーツの装着を意識してサブフレームをスチール製に変更している。シート高は2015年モデルのYZF-R1比で30mmダウンの825mmの設定だ。なお、車両重量は2015年モデルのYZF-R1比で11kg増の210kgとなっている。

足まわりも基本的にYZF-R1同様のパッケージングとなる。フロントフォークにインナーチューブ径Φ43mmのKYB製倒立フロントフォークを、リヤショックにもKYB製ショックを採用。いずれもMT-10用に専用セッティングがほどこされている。スイングアームはYZF-R1同様のトラス構造アルミタイプとし、新型YZF-R1よりもさらに5mm短い1,400mmのショートホイールベース設定とすることで、クイックなハンドリングの実現をねらっている。なお、ホイールには、アルミ製の5本スポークホイールを採用する。

ブレーキシステムは、フロントにΦ320mmデュアルディスク&4ポットラジアルマウントキャリパー、リヤにΦ220mmのシングルディスク&片押しキャリパーの組み合わせとし、ABSを標準装備している。ちなみに、ヘッドライトを含む灯火類はすべてLEDを採用している。

欧州では2016年の5月にも発売が開始される予定だという。 販売価格はUKポンド(税込み)で£9,999。ちなみに、UKヤマハでのYZF-R1の販売価格(£14,999)よりも£5,000安い価格だ。日本円に換算すると、1ポンド:約156円(2016年2月24日時点)なので156万円弱となる。国内への導入にも大いに期待したい1台だ。

 

 

COLOR VARIATION

 

 

SPECIFICATIONS

車名(通称名) MT-10
全長×全幅×全高 2,095×800×1,110(mm)
軸間距離 1,400mm
最低地上高 130mm
シート高 825mm
車両重量 210kg
エンジン種類 水冷4ストローク DOHC 4バルブ 並列4気筒
総排気量 998cm3
内径×行程/圧縮比 79×50.9(mm)/12
最高出力 118kW(160.4ps)/11,500rpm
最大トルク 111N・m(11.3kgf・m)/9,000rpm
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 17ℓ
エンジンオイル容量 4.9ℓ
潤滑方式 ウェットサンプ
燃料供給方式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 TCI(トランジスタ式)
クラッチ形式 湿式多板
トランスミッション形式 常時噛合式6段
タイヤサイズ 120/70 ZR17(58W)
190/55 ZR17(75W)
ブレーキ形式 Φ320mmダブルディスク&ラジアルマウント 対向4ポットキャリパー
Φ220mmシングルディスク&片押し1ピストンキャリパー
懸架方式 インナーチューブ径Φ43mm 倒立フロントフォーク
スイングアーム,シングルショック
フレーム形式 ダイヤモンド
乗車定員(人) 2
メーカー希望小売価格 未定

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします