2017年11月9日から開催予定のEICMA2017に先駆けて、ドゥカティよりニューモデル4台が発表された。すでに紹介した新型のV型4気筒エンジンを搭載するパニガーレ V4はもちろんのこと、その他にも注目モデルはたくさん!
そこで、スクランブラー1100、959パニガーレ コルセ、ムルティストラーダ1260の3台を簡単に紹介するぞ。
SCRAMBLER1100
スクランブラーシリーズにはもともと803ccの空冷L型2気筒エンジンが搭載されていた。
そこに、バリエーションモデルとして399ccの空冷L型2気筒エンジンを搭載するスクランブラー シックスティ2が追加されたのは記憶に新しいが、さらに1,079ccの空冷L型2気筒エンジンを搭載するスクランブラー1100が登場したのだ。
スクランブラー(803cc)と見比べても違和感のない、スクランブラーシリーズらしいネオレトロテイストのスタイリングはそのままに、モンスター1100から受け継がれたというパワフルな1,079ccエンジンを採用。
スチール製のトラスフレームに、フロント18インチ・リヤ17インチホイールを採用したシャシーには、コーナリングABSにトラクションコントロール、アクティブ・ジャーニー・シティの3パターンのライディングモード機能といった最新の電子制御システムも盛り込まれている。
また、バリエーションモデルとしてスポークホイールやメッキ加工のエキゾーストパイプ、アルミ製の前後フェンダーなどを採用した“スクランブラー スペシャル”と、オーリンズのフロント・リヤショックやアルミ製のハンドルバーを採用した“スクランブラー スポーツ”も同時に発表されている。
959 PANIGALE CORSE
1299パニガーレがV4エンジンを搭載するニューモデルとして生まれ変わったことで、ドゥカティ伝統のLツインエンジンを搭載するスポーツモデルのフラッグシップとなった959 パニガーレ。
その959パニガーレに、MotoGPマシンを彷彿とさせるカラーリングを採用したレーシーなバリエーションモデル・959パニガーレ コルセが追加された。
スタンダードモデルとの大きな違いはオーリンズ製の前後ショックに、同じくオーリンズ製のステアリングダンパー、アクラポビッチ製のチタンエキゾースト、リチウムイオンバッテリーなどを標準装備している点。これらの変更により、車両重量はスタンダードモデルの959パニガーレよりも2.5kg軽量な197.5kgに仕上げられている。
MULTISTRADA1260
1,198ccの水冷L型2気筒エンジンから排気量を拡大し、1,262ccへと生まれ変わったムルティストラーダ1260。
これにより、低中回転域のトルクが向上し3,500rpmで最大トルクの85%を発揮する扱いやすいエンジン特性を獲得。5,500rpm時点で従来モデルと比べて18%もトルクが増大しているという。
また、エンジンの改良に合わせてシャシーもリニューアル。従来モデルよりも48mm長いスイングアームの採用や、キャスター角の変更(24°から25°に)などにより、よりシャープなハンドリングと荷物を積載した際の安定感のさらなる向上が図られている。
いずれのモデルも、EICMA2017に向けて情報が発表されたのみ。現時点では国内導入に関するアナウンスはなされていないが、その詳細を楽しみに待ちたいモデルたちだ。