オフ＆モタード界のYZF-R1！ WR250R・WR250X まとめ

2016年6月7日

2007年3月の大阪・東京モーターショーで初披露され、その年の11月に販売を開始したWR250RとWR250X。“オフロードでのYZF-R1”をコンセプトに開発したという、そのパッケージングはWR250R/Xのためにエンジン＆シャシーが新設計されている。 249ccの水冷4ストローク DOHC 4バルブ単気筒エンジンは、最高出力で23kW（31ps）/10,000rpm、最大トルクで24N・m（2.4kgf・m）/8,000rpmを発揮。チタン製の吸気バルブや鍛造ピストン、ダウンドラフト・ストレート吸気方式などを採用することで、高回転域での力強いエンジン特性を実現している。鋳造アルミと鍛造アルミを用いたメイン部に、鋼管製のダウンチューブとシートレールを採用したフレームは、ヤマハの市販モトクロッサー・YZ250Fなどに採用されている技術を応用したモノ。そこへ、インナーチューブ径Φ46mmの倒立フロントフォーク（フルアジャスタブル）やアルミ製スイングアーム、大径シリンダーのリヤショック（フルアジャスタブル）が組み合わせられる。

ところで、WR250R/X2016といえば、ハイクオリティなその走りに加えて、オフ＆モタード界のR1にふさわしい車両価格も注目されるポイント。WR250Rが72万1,440円、WR250Xは75万3,840円という、250ccのオフロード＆モタードモデルながら、70万円オーバーの車両価格（セロー250と比較すると20万円以上高い）に設定されているのだ。だが、その車両価格に見合うだけの走行性能が与えられているのも周知の事実。参考までに2007年の販売開始から2014年までの7年間でWR250R/Xの両モデル合わせて1万2,000台強（二輪車新聞調べ）が販売されているといえば、その走りが値段に見合うだけのモノであると多くのライダーから認められていることがわかってもらえるだろうか。

WR250RとWR250Xの違い

エンジン＆フレームは共通だが、WR250Rにはフロント21インチ・リヤ18インチホイールが、WR250Xには前後17インチホイールが採用されている。それに合わせて、WR250Xではオンロード向けに前後サスペンションをよりハードな方向へとリセッティング。また、Φ298mmの大径フロントディスク（WR250RはΦ250mm）も採用する。そのほか、最終減速比はWR250R（3.307）よりもWR250X（3.230）の方がローレシオな設定だ。これらの変更によって、シート高はWR250R比で25mmダウンの870mmとなり、車両重量もWR250R比で2kg増の134kgとなっている。

COLOR VARIATION

WR250R

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

WR250X