2004年3月に発売を開始したトリッカーは、“フリーライドプレイバイク”をキャッチコピーとした軽量・コンパクトなモデルだ。 アルミメッキシリンダーや鍛造ピストンなどを盛り込んだ新設計の空冷4ストローク OHC 2バルブ 単気筒 249ccエンジンは、最高出力で16kW(21ps)/7,500rpm、最大トルクで21N・m(2.14kgf・m)/6,500rpmを発揮。同じく新設計のセミダブルクレードルフレームや、1,330mmのショートホイールベース、フロント19インチ・リヤ16インチサイズの専用開発タイヤなども採用している。スタンディング&シッティングどちらでも対応可能なアップライトなライディングポジションも相まって、オン・オフ問わず軽快な走りが楽しめる。
エクステリア面ではまず、BMX(20インチホイールを採用した競技用自転車)モチーフにしたスリムで軽快感あふれるデザインが目を引く。装備類も最小限のコンパクトなデザインとすることで、視覚的にはもちろんのこと、実際の車両重量も120kgととても軽量に仕上がっている。 2008年にはモデルチェンジを受け、FIを新たに採用。それに伴い、スペック的にはパワーダウンしているものの、吸気ポートの形状も変更されトルク感の向上も図られている。そのほか、シートの快適性向上やフロントフォークのセッティング変更、燃料タンクの大容量化(従来モデル比で1.2ℓアップの7.2ℓに)なども行なわれた。
レトロテイストなTY-S外装キット
2011年にはヤマハ・TYシリーズをイメージしたTY-S外装キットも登場。タンクカバー・サイドカバー・シングルシート(シート高はスタンダードモデル比で1.5cmダウン)・リヤフェンダーがセットになっており、手軽にトリッカーをレトロスタイルに変身させることができる。
Tricker ProとChivicker
2003年の東京モーターショーにて、市販予定車として世界初披露されたトリッカーだが、その際にはトリッカープロとチビッカーという派生モデルも同時に展示されていた。 トリッカープロはアルミタンクや、カーボンのシートカバー&フロントフェンダーなどを採用したスポーティな仕上がり。チビッカーはアルミ製のタンクインフレームを採用し、BMXルックに仕立てた50ccモデルとなっていた。
COLOR VARIATION 2004年
2005年
2006年
2008年
2010年
2014年
SPECIFICATIONS
一次減速比/二次減速比3.083/3.000
車名(通称名) | TRICKER(2014年) | |
---|---|---|
型式 | JBK-DG16J | |
全長×全幅×全高 | 1,980×800×1,145(mm) | |
軸間距離 | 1,330mm | |
最低地上高 | 280mm | |
シート高 | 810mm | |
車両重量 | 125kg | |
燃料消費率 | WMTCモード値 -km/ℓ | |
定地燃費値 39km/ℓ | ||
エンジン種類 | 空冷4ストロークOHC 2バルブ 単気筒 | |
総排気量 | 249cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 74×58(mm)/9.5 | |
最高出力 | 14kW(18ps)/7,500rpm | |
最大トルク | 19N・m(1.9kgf・m)/6,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 7.2ℓ | |
エンジンオイル容量 | 1.4ℓ | |
潤滑方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.846 |
2速 | 1.812 | |
3速 | 1.318 | |
4速 | 1.035 | |
5速 | 0.821 | |
キャスター/トレール | 25°10’/92mm | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-19 49P |
後 | 120/90-16 63P | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ220mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー |
後 | シングルディスク&片押し1ポットキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ35mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルショック | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 42万7,680円 |
ヤマハ発動機お客さま相談室
0120-090-819