VTRの派生モデルとして2013年2月14日に販売を開始したVTR-Fは、VTRにハーフカウルを装着し、高速走行時の快適性を増したモデルとなる。 新設計のハーフカウルはY字デザインのマルチリフレクターヘッドライトを採用するとともに、カウル&ミラーをフレームマウントとすることで、ハンドリングの軽快さも追求されている。メーターもVTRのオーソドックスな2眼式タイプから、アナログのタコメーターとデジタルのスピードメーターを合わせた新設計のモノとなる。
249ccの水冷4ストロークDOHC 4バルブ V型2気筒エンジンやトレスフレーム、インナーチューブ径Φ41mmの正立フロントフォーク、フロントにΦ296mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー、リヤにΦ220mmシングルディスク&片押し1ポットキャリパーを組み合わせるブレーキシステムなどの基本的なパッケージングはVTRを踏襲する。 なお、これらの変更に伴い、車両重量はVTR比で3kg増の163kgとなっている。そのほかの主要諸元などに変更はなく、販売価格はスタンダードモデル比で2万1,600円高の61万9,920円だ。
余談だが、VTRといえばネイキッドモデルという印象が強いという人もいるだろうが、実はVTシリーズの歴史を振り返ってみると、1982年の初代VT250Fにはじまり、1992年登場のゼルビスなど、カウル付きモデルの方が多かったりもする。VTR-Fは、そうしたVTシリーズの歴史を現代的にアレンジし直したモデルともいえるだろう。
COLOR VARIATION
2013年
2014年
SPECIFICATIONS
一次減速比/二次減速比2.821/2.928
車名(通称名) | VTR-F(2016年) | |
---|---|---|
型式 | JBK-MC33 | |
全長×全幅×全高 | 2,080×725×1,115(mm) | |
軸間距離 | 1,405mm | |
最低地上高 | 155mm | |
シート高 | 755mm | |
車両重量 | 163kg | |
燃料消費率 | WMTCモード値 -km/ℓ | |
定地燃費値 40km/ℓ | ||
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC 4バルブ V型2気筒 | |
総排気量 | 249cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 60×44.1(mm)/11 | |
最高出力 | 22kW(30ps)/10,500rpm | |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/8,500rpm | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 12ℓ | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.733 |
2速 | 1.800 | |
3速 | 1.375 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
キャスター/トレール | 25°30’/96mm | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70R17M/C 54H |
後 | 140/60R17M/C 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ296mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー |
後 | Φ220mmシングルディスク&片押し1ポットキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ41mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルショック | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 61万9,920円 |
ホンダお客さま相談センター
0120-086819