GSR250・GSR400・GSR750と国内で展開されるGSRシリーズの先駆けとして2006年に販売を開始したGSR400。スーパースポーツモデルであるGSX-R600譲りのエンジンを、スポーティなシャシーに搭載するストリートファイターだ。 2007年9月にはABSを標準装備したGSR400 ABSもラインナップに追加され、その後GSR400 ABSのみのラインナップへと統合された。なお、GSR400の登場と同時に海外向けモデルとして同様のシャシーを採用するGSR600も登場したが、GSR600は2011年にGSR750へとその役目をバトンタッチし、生産を終了している。
GSX-R600の水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒エンジンをベースに、398ccへとボアダウンされたエンジンは、ボア×ストロークを54.6×42.5(mm)に設定。2008年の排ガス規制に対応した2009年以降のモデルではカムプロフィールやフューエルインジェクションシステムの変更を受け、最高出力で45kW(61ps)/12,000rpm、最大トルクで39N・m(4.0kgf・m)/10,000rpmを発揮する。 同様のエンジン型式を採用するCB400SF(ボア×ストローク:55×42mm)よりもロングストローク設定ながら、最高出力発生回転数はCB400SF(53ps/10,500rpm)よりも1,500回転高く設定されるなど、高回転指向のエンジン特性となっている。 アルミ製ツインスパーフレームを採用するシャシーは、GSR600と共通ということもあって豪華なパッケージング。アルミダイキャスト製のサブフレーム付きスイングアームや、インナーチューブ径Φ43mmの倒立フロントフォーク、180/55サイズのリヤタイヤなどを組み合わせる。 エクステリア面では、センターアップタイプのマフラーや、異形ヘッドライト、ウインカー一体型のシュラウドを採用したアグレッシブなスタイリングが目を引く。LEDテールランプは丸形2灯とすることで、2本出しサイレンサーと相まって迫力のテールビューを実現している。また、2009年のモデルチェンジの際にはメーターバイザーが追加装備された。
開発時のスケッチ
COLOR VARIATION
2006年
2007年
2009年
2010年
2013年
2014年
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | GSR400 ABS(2016年) | |
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型式 | EBL-GK7EA | |
全長×全幅×全高 | 2,090×795×1,075(mm) | |
軸間距離 | 1,435mm | |
最低地上高 | 130mm | |
シート高 | 785mm | |
車両重量 | 215kg | |
燃料消費率 | WMTCモード値 -km/ℓ | |
定地燃費値 32km/ℓ | ||
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒 | |
総排気量 | 398cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 54.6×42.5(mm)/12.2 | |
最高出力 | 45kW(61ps)/12,000rpm | |
最大トルク | 39N・m(4.0kgf・m)/10,000rpm | |
燃料タンク容量 | 16ℓ | |
エンジンオイル容量 | 3.9ℓ | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.785 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.600 | |
4速 | 1.363 | |
5速 | 1.208 | |
6速 | 1.086 | |
一次減速比/二次減速比 | 1.926/3.357 | |
キャスター/トレール | 25°15’/104mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17(58W) |
後 | 180/55ZR17(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ43mm 正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルショック | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 88万5,600円 |
スズキお客さま相談室
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