ホンダより、フルモデルチェンジを受けた2017年モデルのCRF450Rと、それをベースに開発された新型のエンデューロモデル・CRF450RXが発表された。 エンジン・フレーム・前後サスペンションのリニューアルに加え、セルモーター&バッテリーの新規オプション設定など、変更点は多岐にわたる。 CRF450Rは2016年11月7日に、CRF450RXは12月15日に販売が開始される。いずれも2016年9月16日から12月26日までの受注期間限定モデルとなっており、販売価格はCRF450Rが93万9,600円、CRF450RXが97万7,400円だ。
2017年モデルのCRF450Rでは“ホールショットの獲得”を目指して、加速性能の向上を意識した改良が加えられている。水冷4ストロークOHC 4バルブ 単気筒 449.7ccエンジンは、カムプロフィールの変更やインテーク側へのフィンガーロッカーアームの追加などにより、トルクと最高出力の向上を追求。ピストン形状も見直すことで、圧縮比も従来モデルの12.5から13.5へと変更されている。
リヤ寄りの荷重配分とすることでトラクション性能の向上をねらった新設計のフレームをはじめとし、シャシーにも大幅な改良を受けている。スイングアームの短縮によるホイールベースのショート化や、それに伴うバネ下重量の軽減、インナーチューブ径Φ49mm SHOWA製倒立フロントフォークへのコイルスプリングの新採用、エキゾーストシステムのコンパクト化によるマスの集中などで良好なトラクション性能と軽快なハンドリングを追求している。 エクステリア面では、スムーズなライディングに貢献するフラットなシュラウド&サイドカバーのデザインや、摩擦や高圧洗車による剥がれに強いインサートフィルムグラフィックの新採用、カラー&グラフィックのリニューアルなどの変更が加えられている。
一方のCRF450RXは、これらの変更を受けた2017年モデルのCRF450Rをベースに、セルモーター&バッテリーの標準装備・前後タイヤサイズの変更(フロント90/90-21、リヤ120/90-18)・点火タイミングの変更・エンジンハンガーの剛性の見直しなどを実施したエンデューロモデルだ。そのほか、サイドスタンドや8.5ℓ容量の樹脂製燃料タンク(CRF450R比で2.2ℓの容量アップ)を標準装備している。
2016年モデルと見比べてみると
右が2016年モデルのCRF450R。両モデルを見比べると、シュラウドからテールカウルにかけてが2017年モデルではフラットな形状になっていることが見て取れる。また、サイド&テールカウルに加えてフォークガードまでもレッド仕上げとすることで、レーシーな印象に仕上がっている。
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | CRF450R/CRF450RX | |
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全長×全幅×全高 | 2,183[2,175]×827×1,274(mm) | |
軸間距離 | 1,482[1,477]mm | |
最低地上高 | 328mm | |
シート高 | 960[959]mm | |
車両重量 | 110.6[118]kg | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークOHC 4バルブ 単気筒 | |
総排気量 | 449.7cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 96×62.1(mm)/13.5 | |
燃料タンク容量 | 6.3[8.5]ℓ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | キック式[セルフ式] | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
キャスター/トレール | 27°22′[27°26′]/116mm | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21[90/90-21] |
後 | 120/80-19[120/90-18] | |
ブレーキ形式 | 前 | Φ260mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー |
後 | Φ240mmシングルディスク&片押し1ポットキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径Φ49mm 倒立フロントフォーク |
後 | スイングアーム,シングルショック | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ | |
乗車定員(人) | 1 | |
メーカー希望小売価格 | 93万9,600円[97万7,400円] |
※[ ]内はCRF450RX、スペックはEU仕様
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