DJIの民生用ドローン・MAVIC AIRが10万4,000円で登場!

民生用ドローンとクリエイティブな空撮テクノロジーを供給するDJIから、高性能でスマートな機能性を備え、究極の携帯性を実現した折りたたみ式4Kドローン『MAVIC AIR(マービック エア)』が登場。

 

カラーリングは、オニキスブラック(黒)、アークティックホワイト(白)、フレイムレッド(赤)の3色

 

このドローンはDJI社のMavicシリーズの最新機種で、高い品質の撮影(別記❶)が行なえると同時に、折りたたみ式でとにかくコンパクトになることで旅行などに持ち出しやすいのが最大特徴。重量わずか430 gのボディは収納時には携帯電話とほぼ同等のサイズになり、コントローラーも同様の収納性が追求されている。

 

 

それでいてドローンとしての制御技術は最新式のFlightAutonomy 2.0(別記❷参照)を搭載し、スマートで安全に障害物や複雑な地形間を飛行を実現。しかも、最大風速10m/sまでの耐風性と海抜最大5,000mまで安定した飛行が行なえ、最大飛行時間は約21分。飛行速度は最大時速約68.4 kmまで達し、送信機によるコントロール範囲は最大2kmで720pのリアルタイム伝送が可能だとか。

 

 

またおもしろいのは、近距離であれば操縦者を認識することでハンドサインによるコントロールなどが可能なこと。離着陸、上下左右などのコントロールが行えるほか、写真や動画の撮影もハンドサインでおこなえるため、セルフィー写真の撮影が可能。同時に、動画(4K対応)のクイックショット(別記❸参照)を使えば、Rocket(ロケット)、Dronie(ドローニー)、Circle(サークル)とHelix(ヘリックス:螺旋)といった既存の飛行プログラムに加え、Asteroid(アステロイド:小惑星)Boomerang(ブーメラン)も使えるようになり、まるでプロがコントロールしているような、動画が簡単に撮影できるようになった。

 

 

筆者も、実際にハンドサインによるコントロール『スマートキャプチャー』のデモンストレーションに参加してみのたが、上下左右遠近のコントロールが実に感覚的に、非常に簡単に操縦できることに驚いた。これならプロポによる機体コントロールの練習経験がなくても手軽に操作が行えるだろう。実際に会場もでドローンは初めてという参加者がいたが、しっかりコントロールできていたのが印象的だった。ちなみに手動操縦時に使うコントローラーのモードは、モード1〜3の切り替えが可能。

 

手を広げたり閉じたりすると遠近のコントロール。上下左右は手の動きに追従。ピースサインと指によるフレーミングでそれぞれ、写真、動画モードが自動起動する。離発着は手を上下させるだけだ

 

 

バイク乗りとしてやはり気になるのはこの携帯性。1眼レフのカメラを一台持って行くのと同じような感覚で持ち出せるので、とにかく旅先でドローン撮影が手軽にできそうなのだ。しかもねぇ、ハンドサインによるコントロールはどうみても「フォース」を使っているとしか思えないスタイルなのがいい(笑)。わずか10数万円でジェダイになれる時代がくるとはねぇ。

 

 

 

❶撮影能力
同社のコンシューマー向けドローンの中で最も高品質で安定した滑らかな4K、30 fps動画を、最大ビットレート100 Mbpsで撮影可能。さらに、動きの多いアクションシーンも、1080p/120 fpsのスローモーション動画も撮影可能

 

 

❷FlightAutonomy 2.0(フライトオートノミー)
7台のビジョンシステムと赤外線センサーからデータを収集し周辺環境の3Dマップを作成。これによりさらに正確なホバリングとすぐれた飛行性能を実現しているという。精度が向上した前方と後方のデュアルカメラビジョンシステムが、最大20m先までの障害物を検知し、より複雑な屋外環境での操作に対応するため、Advanced Pilot Assistant System(APAS:高度操縦支援システム)を搭載しており、障害物を能動的に自動回避も行なってくれるという

 

コントローラーに取り付けたスマホで撮影画面を確認しながら、撮影対象をロックすると距離を保ったままの自動追尾も可能。さまざまなアクティビティとの組み合わせで面白い動画が撮れそうだ

 

 

❸追加クイックショット
Asteroidでは、機体は被写体の後方に上昇し、飛行経路の終点でパノラマ撮影。Boomerangでは、機体は楕円状に上昇しながら被写体の周辺を周回し、飛行開始地点まで戻り、動画の撮影を終了する

 

Asteroid

 

Boomerang

やたぐわぁ

written by

やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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