Ninja H2 SX/SEが2018年3月1日より国内販売をスタート!ベースモデルの H2 SXは199万8,000円から

 

ニンジャH2ベースのツアラー・ニンジャH2 SX/SEが、2018年3月1日より国内販売を開始する。

販売価格はスタンダードモデルとなるニンジャH2 SXが199万8,000円、上級グレードとなるニンジャH2 SX SEで237万6,000円。

ニンジャH2が302万4,000円(ブライト参考価格)なので、より身近なスーパーチャージドエンジン搭載モデルが誕生したといえるだろう。

 

 

 

究極の性能と日常での用途を目的に作り込まれたニンジャH2 SX/SE用の新型エンジンは、ニンジャH2譲りの998cc並列4気筒 スーパーチャージドエンジンをベースにストリートでの扱いやすさを重視して、ブレードの形状や角度を最適化した自社開発の新形状インペラをはじめ燃焼室、吸排気系など、多岐にわたるリニューアルを実施。

バランス型スーパーチャージドエンジンと呼ばれ、日常での使用時に重視される優れた燃費性能を確保するとともに低中回転域ではニンジャH2を凌ぐパワーを発揮するという。

 

 

ニンジャH2 SX/SEの燃費は定地燃費値で27km/ℓ、WMTCモード値で17.9km/ℓ。ニンジャH2の燃費は実測になるが市街地で13.5km/ℓ、高速道路で17.2km/ℓほどなので、確かに燃費が改善されているようす。

 

航続距離に関してもニンジャH2(タンク容量17ℓ)では実測で240kmほどとなっているが、タンク容量が19ℓ確保されているニンジャH2 SX/SEでは340kmほどの航続距離に期待できる。

 

最大トルクは137N・m(14kgf・m)/9,500rpm、最高出力は147kW(200PS)/11,000rpmを発揮するハイパワーなエンジンながら、ニンジャH2では8.5に設定されていた圧縮比がニンジャH2 SX/SEでは11.2とかなり高めに設定されており、スーパーチャージャーの過給圧は低めに低中回転域でのトルク感を重視したエンジンであることが見て取れる。

 

 

もちろん、最新の電子制御システムもふんだんに盛り込まれているから、シーンを問わずライダーをサポートしてくれる。

リヤタイヤの滑りをコントロールしてくれるトラクションコントロールシステムや、スーパースポーツ用に高度に調整されコーナリング中にも対応するABS、シフトダウンに伴うショックなどを軽減してくれるエンジンブレーキコントロールシステム、フル・ミドル・ローの3モードから選択可能なパワーモード、高速道路の巡行時などに役立つクルーズコントロールを標準装備。ニンジャH2同様、ボッシュ製IMU(慣性計測装置)を搭載することで緻密な電子制御を実現している。

 

 

フレーム形状はニンジャH2と同様のトレリスタイプながら、パッセンジャー&荷物の積載にも耐える強度を確保するためにニンジャH2 SX/SEではフレームを完全新設計。

1,480mmのロングホイールベース(ニンジャH2比で25mmロング)に設定するとともに、30°のステアリング切れ角を確保しハイレベルな高速安定性と取りまわし性にも配慮することで、ツアラーとしての性能が追求されている。

 

 

ニンジャH2 SX/SEでは、 ZZR1400で培われたカウリングデザインのノウハウを応用し、ニンジャH2とZZR1400、両機のフラッグシップマシンのエッセンスが感じられるカウルデザインを採用。

快適なツーリングを実現するウインドプロテクション性能を確保しつつ、ライディングポジション(ヒジ・ヒザの曲がり具合)はZZR1400よりも快適な設定となっている点も見逃せない。

 

その他にも、ツーリング性能を高める専用装備としてETC2.0やタンデムステップヒールガード部の荷掛けフックを標準装備。

ちなみに、これらの変更に伴い車両重量はニンジャH2比で18kg増の256kgとなっている。

 

Ninja H2 SX SEは数々の専用装備を採用

 

上級グレードとなるニンジャH2 SX SEでは、カワサキ車初のフルカラー液晶メーターをはじめ、専用デザインのメイン・タンデムシートやDC電源ソケット、センタースタンド、グリップヒーター、タンク&ニーパッドを採用。

 

さらに、カウル両サイドに備えられバンク角に応じて照射角度を自動調整し、ライダーの行く先を常に照らしてくれるコーナリングLEDライトや、ローンチコントロールシステム、2,500回転以上の回転域であればクラッチ操作無しでシフトアップ・ダウンが行なえるカワサキクイックシフター、ロングスクリーン(ニンジャH2 SX比で55mmアップ)なども標準装備している。

 

 

それに加えて、ステンレスメッシュブレーキホースやホイールリムテープ、ホイールスポークとリヤホイールカップリング部の切削加工&クリア塗装などを施すことでニンジャ H2 SXとの差別化が図られている。

 

なお、これらの変更に伴い車両重量はニンジャH2 SX比で4kg増の260kgとなっている。

 

公式動画

 

 

COLOR VARIATION

 

SPECIFICATIONS

車名(通称名) Ninja H2 SX/SE
型式 2BL-ZXT02A
全長×全幅×全高 2,135×775×1,205[1,260] (mm)
軸間距離 1,480mm
最低地上高 130mm
シート高 820mm
車両重量 256[260]kg
燃料消費率 WMTCモード値 17.9km/ℓ
定地燃費値 27km/ℓ
エンジン種類 水冷4ストローク DOHC 4バルブ 並列4気筒
過給器 遠心式スーパーチャージャー
総排気量 998cm3
内径×行程/圧縮比 76×55 (mm)/ 11.2
最高出力 147kW(200ps)/11,000rpm
最大トルク 137N・m(14kgf・m)/ 9,500rpm
燃料タンク容量 19ℓ
エンジンオイル容量 4.7ℓ
潤滑方式 ウェットサンプ
燃料供給方式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリー&コイル
クラッチ形式 湿式多板
トランスミッション形式 常時噛合式6段
ギヤ・レシオ 1速 3.076
2速 2.470
3速 2.045
4速 1.727
5速 1.523
6速 1.347
一次減速比/二次減速比 1.480/2.444
キャスター/トレール 24.7°/103mm
タイヤサイズ 120/70ZR17 M/C (58W)
190/55ZR17 M/C (75W)
ブレーキ形式 φ320mmダブルディスク&ラジアルマウント対向4ポットキャリパー
φ250mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー
懸架方式 インナーチューブ径φ43mm 倒立フロントフォーク
片持ちスイングアーム,シングルショック
フレーム形式 トレリス
乗車定員(人) 2
メーカー希望小売価格 199万8,000円[237万6,000円]

 

ヒラオ

written by

ヒラオ

イイものはイイ、ダメなものはダメと素直に言いたいだけなのに、基本否定や悪口から入ると周囲から言われる1992年生まれ。バイクだけに限らず、乗り物なら基本的に何でも好きだけど、シンプルな乗り味で自分が操っている感を楽しめるものが好み。

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