DIABLO ROSSO シリーズでスポーティな走りを楽しむ!
撮影協力:ベアせたがや
スクータータイヤというのは基本的に市街地やツーリング向けに作られているものが多く、安定性やロングライフを主とするものがメイン。スポーツライディング性能に特化したものは非常に少ないが、ピレリから人気シリーズのDIABLOファミリーの性能を搭載した高性能スクータータイヤもリリースされている。以前から発売されていた「DIABLO SCOOTER」が市街地での使用にすぐれていたのに比べ、今回の「DIABLO ROSSO SCOOTER」は市街地に加え、ワインディングでのスポーティなライディングに対応してくれるタイヤに進化している。
リヤタイヤには高い耐久性とさまざまな環境下で高いグリップ力と安心感を提供するためにシリカ高配合のデュアルコンパウンドを採用。スポーツタイヤのDIABLO ROSSOⅢの技術やノウハウが組み合わせられていることがうかがえる。
タイヤサイズ
インチ | FRONT |
---|---|
12 | 110/70-12 |
120/70-12 | |
14 | 120/70-14 |
120/70R14 | |
120/80-14 | |
15 | 120/70-15 |
120/70R15 | |
16 | 120/70R16 |
インチ | REAR |
---|---|
12 | 130/70-12 |
13 | 150/70-13 |
14 | 150/70-14 |
160/60R14 | |
15 | 160/60R15 |
TMAX500+DIABLO ROSSO SCOOTERで市街地を走ってみた
実際に車両に装着し、ドライ&ウェットの両路面での市街地インプレッションを紹介しよう。
〔使用車両:TMAX500、走行道路:一般道(ドライ&ウェット)、高速道路(ドライ)〕
今まで使用していたタイヤは前モデルの「DIABLO SCOOTER」。このタイヤは十分なグリップ感と路面との接地感が得られていたこともあり、「DIABLO ROSSO SCOOTER」に対してどれくらいの進化を感じられるかの不安があった。しかし、タイヤ交換をしてある程度の皮むきをしながらすぐに感じたのは非常に向上したグリップ感。しっかりと路面をキャッチしているのが伝わってきたのだ。もちろん新品に換えたことで感触が向上している面もあるが、それを差し引いても走りやすさがアップしている。スタート時に感じるふわっとした空回り感がなく、路面をつかんで走り出す感覚が得られた。ランナーがスパイクを履いて走る感覚といってもいいだろう。
そして気になっていたコーナーリング。スクータータイプだと倒し込みの後の加速に不安が残るものだが、リヤタイヤの踏ん張りがスポーツバイクに負けないレベルの走りを感じさせてくれた。前モデルより柔らかく感じられ、起き上がりからの加速にも対応してくれることを実感した。フロントの浮き感もなく、ハンドリングが非常にラクになった。スポーツライディング向けという触れ込みは間違いではないだろう。
そして雨&寒冷時でのインプレッションも敢行。タイヤが冷えた状態でのウェット路面だったが、あれ…?と感じるほどドライ時と感覚に遜色なし。DIABLO ROSSOⅢゆずりのフラッシュトレッドパターンのおかげなのか、バンクさせても接地感が感じられ安心しながら走ることができた。これからのツーリング季節で寒暖差が激しくなる場所や突然の雨でも安心してガツッと走ることができるだろう。それでも摩擦係数は確実に変わっているので、安全運転をオススメするぞ!
次ページではスポーツタイヤのDIABLO ROSSO CORSAⅡを紹介