すごいぞホンダセンシング!Nバンにバイクを積んで走行&車中泊してみた

軽自動車なのに、バイクが積めて運べてしまうというウワサのアイツがついに登場! タンデムスタイル No.198のオフロードバイク特集にかこつけて、編集部でも早速オフロードバイクを積んで試乗してみたぞ! 積載したのはKTMのフリーライド250Rで、N-VANのクラスはハイルーフタイプの+スタイルファンだ。

 

ホンダのNバンオフロードバイクを積んで日本海へ試乗旅。Nバンで車中泊インプレッションしてみた
下ろしたバイクを眺めながら晩酌をして車中泊。サイドオーニングでもつけてしまったら、もはやこれは移動ガレージである

維持費の安い軽自動車が見事なトランスポーターに!

Nバンにオフロードバイクを積んで、片道400㎞走ってオフロードバイクイベント“ファンライドフェスティバル2018”に参加してきた。

 

まず驚いたのがやはり圧倒的な積載性だ。フロント21インチのフルサイズのオフロードバイクをメインに、大型のカラーボックスやガソリン携行缶などのオフロード用品と、キャンプ道具一式。それにカメラなどの取材機材と、けっこうな荷物を積んでみたのだが、これがまるっと収納できてしまうのだ。しかも、バックミラーでの視界をちゃんと確保したうえでである。この時点でかなり驚いたが、それだけじゃない。なんとドライバー席はもちろん、その後ろの座席をきちんと確保した状態でこれだけの荷物が積めてしまったのだ。つまり、オフロードバイクと用品、キャンプ道具にドライバーとパッセンジャーを1人乗せて走れてしまう。

 

これで軽自動車っていうんだから驚きである。バイクもキャンプ道具もいっぺんに運べてしまうのに、高速料金はバイクと同じってワケ。バイク用のトランスポーターというと、これまでトヨタのハイエースが圧倒的勢力だったけど、ここまで荷物を積めて、高速料金も安いとなれば、一気にバイクのトランスポーターの勢力図が変わってしまいそうな雰囲気である。

 

さらにスゴイのはこの車、後で詳しく説明するが先進機能のホンダセンシングも搭載していること。この機能のおかげで長距離移動が圧倒的にラクなのだ。

 

とくにオフロード遊びやエンデューロレースは体力と気力を極限にすり減らすもの。遊び疲れて家路につくライダーが大半だろうけど、そんなときにホンダセンシングがあれば、ものすごくラクできる。今回のイベントは2日間開催で、それはそれは疲れて家路につくことになった。途中で仮眠するつもりで、現地でお風呂も入って、ご飯も食べて出発したのだけれど、気がつけば給油だけで、大した休憩をすることもなく、400㎞の復路を走り切ってしまうことになった。正直これにはびっくり! てっきりラクな運転は眠くなるものかと思っていたら、むしろ逆なのだ。まっすぐ前を見続けなくていいから退屈しなくて済む。車窓やいろいろな情報に気が行くことで逆に眠くなりにくくなるようなのだ。

 

最後に蛇足だが、現地では車中泊もしてみた。フルフラットな寝床は広くて快適。車体左側はセンターピラーがなく、開口部が広くとれるため。ここが縁側のような空間になり、キャンプサイトの一部としてNバンの車内が使えて、なんだか妙に楽しい。

 

バイク遊びにキャンプと、いろいろな場面で活躍してくれそうなNバン。しかも、ホンダセンシングのおかげで安全確実な旅ができるというのだから、購入にあたっては家族や周囲の理解も得やすいのではないだろうか?

 

すごいぞホンダセンシング!

バイクが積めることにも驚いてしまうが、なんとこのN-VANには、全タイプにホンダセンシングという機能がついている。飛び出し防止や自動ブレーキなどの機能は当然として、車線をはみ出さないよう車線をキープするステアリング制御や、車間距離を保持するアダプディブ・クルーズ・コントロール(ACC)などが付いている。とくにこのACCがすごい。バイク用語でわかりやすく例えれば、クルーズコントロールのオバケのようなものだけど、30~115㎞/hまでのあいだで車速を設定しておけば、前の自動車を自動追尾してくれる。しかも車間距離は4段階に設定でき、前の車が車線変更すれば設定速度まで自動で加速し、前の車まで車間をつめる。また、割り込みがあれば自動でエンジンブレーキやブレーキを使い、車間距離を調整する。

 

ホンダセンシングのおかげでものすごく運転がラクなのだ。これは遊び疲れて帰ってくるようなオフロード遊びをするような場合にとっても便利だぞ!

 

動画もチェック!

 

SPECIFICATIONS

N-VANのハイルーフ仕様の+STYLE FUNのターボ仕様(4WD)
今回乗ったのは、N-VANのハイルーフ仕様の+STYLE FUNのターボ仕様(4WD)で、もろもろのオプション合わせて183万8,160円(税8%込)のコンポーネント。実走での燃費は13㎞/ℓぐらいだった

 

全長×全幅×全高
3,395×1,475×1,960(㎜)
軸間距離
2,520㎜
最大積載量
300㎏(4名乗車時は200㎏)
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列3気筒・658㎤
最高出力
47kW(64ps)/6,000rpm
最大トルク
104N・m(10.6kgf・m)/2,600rpm
燃料タンク容量
25ℓ(4WD)
燃費(JC08)
21.2㎞/ℓ
価格
166万8,600円〜(税8%込 / +STYLE FUN・ターボ基準)

N-VAN公式ページ

CONTACT

問い合わせ先
Hondaお客様センター
電話番号
0120-112010
URL
https://www.honda.co.jp/N-VAN/
やたぐわぁ

written by

やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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