2018年10月2日から開催されているインターモト2018では海外メーカーからも注目ニューモデルが発表されている。
トライアンフやBMWモトラッド、KTMから発表されたニューモデルは先に紹介したので、今回はドゥカティとインディアンモーターサイクルという2メーカーから発表されたニューモデルを紹介しよう。
DUCATIからは新型SCRAMBLERシリーズが発表に!
ドゥカティからは2019年モデルの新型スクランブラー アイコンと、バリエーションモデルとなるフル・スロットル/カフェ・レーサー/デザート・スレッドの計4モデルなどが発表された。
SCRAMBLER Icon
803ccの空冷 L型2気筒エンジンを搭載するスクランブラーシリーズの中で、ベースモデルといえるアイコン。
2019年モデルでは、ハンドル・シート・サスペンションセッティングの見直しにより、より快適なライディングポジションや良好な足つき性(シート高798mm)などを追求。
切削加工入りの新デザインのホイールや、新形状のサイレンサーも採用している。
また、全モデル共通で新たにコーナリングABSを標準装備することにより、安全性とスポーツ性能の両立がねらわれている。
その他にも油圧式クラッチやブレーキ・クラッチレバーの調整機構を新採用することで、操作性の向上にも配慮。また、LEDデイタイム・ランニング・ライト(日本仕様では不採用予定)やオートキャンセル機能付きのLEDウインカー、燃料系の追加など、多岐にわたる変更によってさらなる使い勝手の向上が図られている。
2018年モデルとの比較
SCRAMBLER Full Throttle
ダートトラックレーサーをモチーフにしたデザインが特徴のフル・スロットル。2019年モデルではテールまわりが一新され、シートも新形状のモノを採用。サイドカバー部にもゼッケンプレート風のカバーが新設されるなど、デザイン面に変更が加えられている。
2018年モデルとの比較
SCRAMBLER Café Racer
カフェ・レーサーはセパレートハンドルやバーエンドミラーがスポーティな印象のモデルだ。
新色のシルバーアイスマットが採用された2019年モデルでは、新たにスポークホイールを採用したうえで、往年のレーシングマシン・125 GP Desmoからインスピレーションを得たという専用カラーに仕上げられている。
2018年モデルとの比較
SCRAMBLER Desert Sled
オフロードライディングモードやダート走行を楽しむためのON・OFF可能なABS、専用設定のライディングポジションなど、オフロード走行を強く意識したデザート・スレッド。
2019年モデルではブラックリムにレッドステッチ入りの新デザインシートやレッドフレームを組み合わせることで、よりスポーティな印象に仕上げられている。
2018年モデルとの比較
X DIAVELにも新色が登場!
ドゥカティ初のクルーザーモデルとして1,262ccの水冷 L型2気筒エンジンを搭載し、2016年に登場したXディアベル。
インターモト2018では、2019年モデルからの新色となる新色マット・リキッド・コンクリート・グレイが発表された。
INDIAN Motorcycleからはトラックレーサー由来のFTR1200/Sが発表に
インディアンモーターサイクルからは、フラットトラックレーサー・FTR750のエッセンスが盛り込まれたFTR1200/Sが発表された。
FTR1200/Sでは、88kW(120ps)/8,250rpmの最高出力と115N・m(11kgf・m)/6,000rpmの最大トルクを発揮する1,203cc 水冷V型2気筒エンジンを新設計のトレスフレームに搭載。
レーシングモデルであるFTR750同様のダウンドラフト吸気を実現するためエンジン上部にエアクリーナボックスを配置するとともに、燃料タンクはシート下にレイアウト。
足まわりにはフロント19インチ・リヤ18インチホイールを組み合わせたうえで、ブレンボ製のラジアルマウント対向4ポットキャリパー、インナーチューブ径φ43mm倒立フロントフォークといったスポーティな装備がおごられている。
スタンダードモデルとSの違い
エンジン出力やフレーム、タイヤサイズなどはFTR1200、FTR1200Sともに変更はないが、FTR1200Sには以下の装備が標準装備される。
- プリロード・伸び圧調整が可能な前後サスペンション
- 4.3インチのフル液晶タッチスクリーンメーター
- コーナリングABS、トラクションコントロール、およびウィリーコントロールシステム
- 3つのライドモードセレクト機能(スポーツ・スタンダード・レイン)