2018年11月8日より一般公開がスタートしたEICMA2018にて、キムコから電動のスーパースポーツモデル・Super NEX(スーパーネックス)が発表された。
キムコといえば台湾のスクーターメーカーというイメージが強いが、今回発表されたのはスポーツモデル。それも、最新のスーパースポーツモデルと同等の動力性能が与えられたスポーティなマシンとなっている。
見た目に違わぬ驚きの加速性能
スーパーネックスでは、6速マニュアルトランスミッションを組み合わせたハイパワーモーターを採用。モーターのパワーバンドを最大限活用することで、1,000ccクラスのスーパースポーツモデルと同等の加速性能とトップスピードを実現している。
その加速性能は0-100km/hに2.9秒、0-200km/hに7.5秒、そして0-250km/hに10.9秒で到達するというから驚きだ。
また、その動力性能に合わせ、KYMCO FEP(フル・エンゲージメント・パフォーマンス)という電子制御システムも採用。加速時のウイリー抑制やリヤタイヤのスリップ、ハードブレーキング時のリヤホイールのホッピング、ウェット路面などのすべりやすいシチュエーションでのトラクションコントロールなどを複合的に行なうシステムに仕上げられているという。なお、ライダーの好みに合わせて、そのコントロール具合を調整可能とのことだ。
ガソリン車に負けないファンな走りを追求
電動バイクと聞くと、エコな部分ばかりが強調されがちで趣味としてのバイクに必要な“ファン”な部分はまだまだガソリン車に劣るというイメージを持つ人が多いだろう。
そこでキムコでは多周波数の音を発生する独自の“アクティブアコースティックモーター”を採用。スポーツバイクにおいてエンジン音はとても重要なパートであると考え、回転数に応じてモーター駆動音が高まることで、ライダーにガソリン車以上のライディングの楽しさを提供してくれるという。さらに、モーター音も自分好みにセッティングが可能とのことだ。
また、Poised(落ち着いた)・Assertive(積極的な)・Bold(大胆な)・Extreme(極端な)と名付けられた4種類のパワーモードを備えており、それぞれのキャラクターに合わせたライディングフィールを実現。市街地での静かな走行から、ゆったりとした走りのロングツーリング、スポーティにワインディングを楽しむ走り、はてはサーキット走行など、シーンに応じた出力特性とサウンドを提供してくれるという。
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